お薬を正しく安全に そして効果的に使っていただくために

コラム No.102 2009年発行

 薬局に処方せんを出された後、薬剤師はどんなことをしていると思いますか?患者さんからみると、薬を棚から取り出して、袋につめているだけのように見えるのかもしれません。それも大切な役目なのですが、実際には薬剤師の仕事のごく一部にすぎません。今回は、患者さんにお薬をお渡しするまでの手順を簡単に紹介いたします。

①お持ちになられた処方せんを見て、お薬を調剤します。

②病院に患者さん一人ひとりのカルテがあるのと同じように、薬局でも来局された方それぞれに、「体質や、以前にお薬で副作用が起きたことはなかったか、他に受診している病院はないか、どんなお薬や健康食品を使っているか」など、また「その時々の体調や説明内容」などについて記録しています。

③「飲んでいる薬と食事、健康食品などとの飲み合わせ」や「薬の量や使い方が正しいか」なども確認します。疑問な点があれば処方した医師に問い合わせて確認しています。

④間違いなく飲んでいただくために、患者さんに合わせて袋の文字をひらがなにしたり飲む時間を大きく印刷したりしています。また、一回分ずつに分けたり、色線をつけたりなどの工夫をする場合もあります。

⑤お渡しする薬が間違いなく調剤されているかどうかを確認します。安心して薬をお飲みいただけるよう、とくに入念に行なっておりますが、受け取った薬を確認していただいて気になることがあればご連絡をお願いいたします。

⑥お薬の飲み方・使い方はもちろんですが、効果や副作用などの説明をいたします。
プライバシーには気を配っておりますが、薬を安全に使っていただくために症状などをお聞きすることもあります。薬やその他、気になる点などがございましたら気軽にお尋ねください。

 ひまわり薬局では医療の安全や安心のため、医療機関と協力しながらこれからも日々努力してまいります。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
                                          菊水ひまわり薬局 薬局長 西野 健三