核兵器のない世界をめざして

コラム No.110 2010年発行

 今年の前半は平和をめぐる大きな出来事がありました。

 ひとつは沖縄普天間基地の移設をめぐり沖縄県民が立ち上がったことです。国会では激しい議論が続けられ、毎日のようにマスコミで取り上げられました。ところが鳩山首相は約束を果たさず辞任、後任の菅首相もオバマ大統領に辺野古への基地移転を約束してしまいました。沖縄県民の怒りは収まりません。沖縄基地問題は日本が真に平和憲法の道を歩むのか、それとも核の傘を求め引き続きアメリカとの軍事同盟の道を歩むのかを国民に問いかけました。
  米軍の基地問題を沖縄県だけの問題にしないで国民みんなで考えて行く必要があるのではないでしょうか。

 ふたつめは国連で核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議が行われ、世界各国が一致して合意文書を採択したことです。画期的な出来事でした。
 2005年の核兵器不拡散条約運用検討会議ではアメリカなどの核保有国の妨害で合意文書を採択することが出来ませんでした。それだけにNPT再検討会議が成功するかどうか、世界中から注目を浴びていました。ひまわり薬局の薬剤師もみなさんからご協力いただいた署名を携え、ニューヨークでのアピール行動に参加しました。

 これらの行動と690万筆のみなさんの署名はNPT再検討会議のリブラン・カバクチュラン議長に大きな勇気を与えたと報じられました。みなさんのご協力が大きな力になりました。共に喜びあいたいと思います。
 また、核兵器を廃絶するためには、継続縦した運動が求められます。ひき続き、みなさまのご支援を心からお願い申し上げます。
                                          伏古ひまわり薬局 事務長 片山 健二