手洗いとうがいで風邪を予防しよう

コラム No.117 2011年11月発行

 朝晩めっきりと冷え込み、雪の便りもちらほらと聞こえるようになり、風邪やインフルエンザが流行する季節がやってきました。風邪等を予防するために手洗いとうがいが大切ということはよく言われています。
 手はいろいろなものに触れ、のどは空気の通り道であることから、細菌等が多く付着してしまいます。手洗いやうがいで細菌等を洗い流すことは感染症を予防するために非常に効果的です。
 今回は、正しい手洗いとうがいの方法を紹介します。
 手洗いは帰宅時や食事の前などに行ないましょう。
 指先や指の間、親指、手首などの洗い残しが多いといわれていますので、その部分を特に意識して洗って下さい。
①流水で表面の汚れを落とします。
②石けんを十分に泡立てます。
③手のひら、手の甲、指先・爪先、指の間、親指、手首の順で15~20秒ほどをかけて洗います。
④流水で石けんを十分に洗い流します。
⑤清潔なタオルで手に残った水分をふき取り、乾かします。
 うがいは朝起きた時や帰宅時など、毎日定期的に行なう事が大切です。
 うがいをする時は、コップ1/3くらいの水を用意します。1回に口に含む量は20mLくらい(下あごにたまる程度)がちょうど良いです。
①水を口に含み、食べ物の残りカスを取り除く目的で口の中をゆすぎます。
②水を口に含み上を向いて、のどの奥まで行くように15 ~ 20 秒ほどうがいをします。
③②の動作をもう一度行います。
 手洗いやうがいをきちんと行なってインフルエンザや風邪を予防し、また、体調や室内の環境などにも十分に注意をして、この冬を健康にすごしましょう。
薬剤師 片野 智