タバコは本当に身体に悪いの?

コラム No.123 2012年5月発行

タバコは身体に悪いとされていますが、一体何が身体に悪さをしているのでしょうか。
それはタバコの中に含まれる有害物質です。主な有害物質はニコチン、一酸化炭素、タールです。
これらの物質は肺から吸収されるだけではなく、口腔、気道、胃、腸管の粘膜からも吸収されます。長期間の喫煙を続けていると吸収された有害物質により肺疾患、心疾患、がんなどの病気や歯周病を引き起こすと言われています。また、ニコチンの影響で胃・十二指腸潰瘍にもなりやすくなります。
そしてこれらの影響は喫煙者だけではなく、周囲でタバコの煙(副流煙)を吸った人にもおこります。これを受動喫煙と言い、副流煙の方が、有害物質が多く含まれていることがわかっています。
このようにタバコには喫煙者だけではなく、周囲にも様々な害があります。しかし、禁煙をしよう!と思っても決心がつかない方もいるのではないでしょうか。
禁煙
そんなつらいと思われる禁煙も、禁煙補助薬を用いる事で何も使わない場合に比べて禁煙の成功率が上がると言われています。一定の要件を満たした方は禁煙治療に健康保険が適応されます。
禁煙をしようと思っている方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

※保険適応、禁煙要件については医療機関へお問合せください。

(薬剤師 中山 春香)