花粉症対策

コラム No.131 2014年6月発行

うがいをする人

花粉の飛散量の多い年と少ない年は交互に現れ、花粉が多く飛んだ翌年は少なくなる傾向があります。
2014年春、北海道のシラカバ花粉の飛散量は、例年並みかやや多いと予測されています。
そこで花粉症の時期を乗り切るための対策をいくつかご紹介します。
 
花粉症対策の第一は、花粉を寄せ付けないことです。外出するときの洋服によって花粉が付着しやすくなります。
ウールなどの素材は付着しやすいので、綿や化学繊維のものを選ぶとよいでしょう。
メガネをかけると、かけない時に比べて、目に入る花粉の量を約1/3に減らすと言われています。
普段かけない人も外出の際にかけてみてはいかがでしょうか。
マスクも使用することで花粉の量を1/3以下に抑えることができるといわれておりおすすめです。
花粉症用マスクが効果的ですが、通常のマスクでも湿ったガーゼを一枚はさむだけで、効果があります。
顔とマスクの間に隙間を作らないように使用しましょう。
外出から帰ってきたら、外で衣服をたたき花粉を落としましょう。
その後うがいや洗顔をして洗い落としましょう。

室内では床に花粉が落ちています。
掃除機をかけると、花粉が空中に舞ってしまうため、空気清浄機をかけながら行うとよいでしょう。
また、布団を外に干すと花粉を取り込んでしまうので、花粉症の時期は布団乾燥機を利用するとよいでしょう。
花粉症の薬を服用される方は、花粉が飛び始める2週間前から使い始めると症状を緩和できます。
早めのケアで、花粉シーズンを乗り切りましょう。

(薬剤師 山本 貴禎)