NPT再検討会議に行ってきます

コラム No.138 2015年5月発行

4月~5月にかけてニューヨークで行われるNPT(核不拡散条約:Treaty ont h e N o n - P r o l i f e r a t i o n o f N u c l e a rWeapons=NPT)再検討会議・ニューヨーク要請行動の北海道代表団として参加します。NPT再検討会議とは、核兵器の開発、製造、保有を規制し、核兵器保有国の増加(核兵器の拡散)を防ぐことを目的としています。1970年に定められた核不拡散条約の運用状況を検討するために、1995年から5年ごとに開催されています。

この条約には世界190カ国が締結しています。核兵器は未だ世界に約1万6400発も存在すると言われています。私は命を守る医療・介護従事者として、また広島・長崎での被曝を経験している日本の国民として、命を奪う戦争や核兵器には絶対に反対です。この条約を確実に実行し、核の拡散を防ぐことが核兵器のない世界への大きな一歩になると思います。

 

私たちはNPT再検討会議にあわせて核兵器廃絶を求める署名活動を行ってきました。私たちの願いを日本政府と国連に署名という形で届けに行きたいと思います。いただいた署名は国連本部ロビーに署名のツインタワーとして飾られます。またニューヨークでは街頭で署名活動も行います。

 

戦後70年を迎え、核や戦争の恐ろしさを語ってくれる語り部が少なくなっているなかで、私たちが後世に残すことや伝えなくてはならない事をしっかりと学び、痛ましい戦争の歴史や核の恐怖、また世界中でどれだけの人々が核兵器の反対を訴えているのか今回の行動で目にしたことを今後様々な形でより多くの世代の方たちに伝えていかなくてはならないと強く感じています。

東区ひまわり薬局(事務 冨士代 太一)