無料低額診療制度の自治体への薬代助成を求める署名にご協力ください

コラム No.145 2016年8月発行

お薬のイラスト

無料低額診療制度は、医療を必要としながらも経済的理由で医療費の支払いが困難な患者さんへの救済措置として、特定の医療機関で、医療費の一部、または全額を免除できることを国が認めた社会福祉法の制度です。
医薬分業がすすんでいる昨今ですが、保険薬局は、無料低額診療制度の対象になっていません。そのため、医療機関で無料低額診療の認定を受けても、処方箋を保険薬局に持っていくと薬代の支払いが生じます。これでは、制度を利用して医師の診察を受けても、お金がないため薬をもらわず必要な治療ができないことになりかねません。

 

ひまわり薬局では、このようなことが起こらないよう、自治体に対して、無料低額診療制度を利用する患者さんへの薬代助成を求める署名活動に取り組んでいます。
2016年4月現在、全国では7つの自治体で、期限付きではありますが、薬代を助成しており、北海道では、旭川市・苫小牧市・東神楽町・東川町が実施しています。
健康の面でも経済的にも困難を抱えた患者さんが安心して医療を受けられるよう、国の制度改善を求めるとともに、国の制度が実現するまでの間、自治体に対し薬代の助成を求めることは早急の課題です。
保険薬局での薬代助成制度の実現に向け、大きな輪が広がりますよう、ご協力をよろしくお願い致します。

(保健企画本部 中川  喜秀)