蚊が媒介する病気のお話
ガーデニング、釣り、お墓参りなど、屋外でのいろいろなシーンで蚊はあなたを狙っています。蚊に刺されると赤く腫れてかゆみが出ますが、それだけではなく蚊は病原体を運ぶことがあることをご存知でしたか…?
世界中で知られている蚊の種類は約3,000!
そのうち、日本に生息している蚊は約100種類と言われています。蚊の被害で最も恐ろしいのは蚊に刺されることにより、蚊が媒介する病気に感染することです。蚊が媒介する感染症として日本では日本脳炎が知られています。海外にはマラリア、デング熱、ウエストナイル熱などがあります。日本脳炎は豚を宿主としてコガタアカイエカが媒介する感染症です。北海道では過去発症はありませんが、今年から定期予防接種となりました。また2014年にはヒトスジシマカ、ネッタイシマカが媒介するデング熱が流行しました。相次いで日本各地で発症する人が現れ、立ち入り禁止区域の拡大、イベント中止といった社会問題にもなりました。昨年、中南米を中心に、同じくヒトスジシマカ、ネッタイシマカが媒介するジカ熱が拡がっています。ジカ熱は感染しても症状が出る事は少なく、出たとしてもほとんどが発熱や発疹といった軽症ですが、まれに重症化することもあります。また、ジカ熱の流行地域であるブラジルでは、感染した妊婦から、産まれてくる子供に小頭症などの障害を持って産まれた乳児の割合が増えました。特に妊婦さんは流行地域に渡航しない様にし、止むを得ず渡航する場合は蚊にさされないように注意しましょう。
(薬剤師 広奥 智恵)
ガーデニング、釣り、お墓参りなど、屋外でのいろいろなシーンで蚊はあなたを狙っています。蚊に刺されると赤く腫れてかゆみが出ますが、それだけではなく蚊は病原体を運ぶことがあることをご存知でしたか…?
そのうち、日本に生息している蚊は約100種類と言われています。蚊の被害で最も恐ろしいのは蚊に刺されることにより、蚊が媒介する病気に感染することです。蚊が媒介する感染症として日本では日本脳炎が知られています。海外にはマラリア、デング熱、ウエストナイル熱などがあります。日本脳炎は豚を宿主としてコガタアカイエカが媒介する感染症です。北海道では過去発症はありませんが、今年から定期予防接種となりました。また2014年にはヒトスジシマカ、ネッタイシマカが媒介するデング熱が流行しました。相次いで日本各地で発症する人が現れ、立ち入り禁止区域の拡大、イベント中止といった社会問題にもなりました。昨年、中南米を中心に、同じくヒトスジシマカ、ネッタイシマカが媒介するジカ熱が拡がっています。ジカ熱は感染しても症状が出る事は少なく、出たとしてもほとんどが発熱や発疹といった軽症ですが、まれに重症化することもあります。また、ジカ熱の流行地域であるブラジルでは、感染した妊婦から、産まれてくる子供に小頭症などの障害を持って産まれた乳児の割合が増えました。特に妊婦さんは流行地域に渡航しない様にし、止むを得ず渡航する場合は蚊にさされないように注意しましょう。
(薬剤師 広奥智恵)