ヨーグルト
コラム No.78 2005年発行
最近では、いろいろな種類のヨーグルトが発売されています。「体の調子を整える」というはたらきを強化した食品として認められてきており、厚生労働省に認可された特定保健用食品としても多く販売されています。それでは、ヨーグルトが体に良い理由は何でしょうか?
第一に栄養価です。ヨーグルトの原材料である牛乳には、良質なたんぱく質、カルシウム、ビタミンなどが含まれています。ヨーグルトはこれらの栄養を受け継いでいるのです。
第二に乳酸菌です。乳酸菌が作り出す乳酸などの有機酸は、消化吸収を助けたり、腸に刺激を与えてその動きを活発にします。特に便秘には効果的で、この働きにより便が速やかに排泄されるようになります。また、腸内菌のバランスが改善されることも明らかになっています。
ヨーグルトを他の食品と一緒に摂るのも良いでしょう。その中でも、ヨーグルトに含まれていないビタミンC や食物繊維、オリゴ糖などを含む食品との組み合わせが効果的です。フルーツのビタミンC は味の点でもヨーグルトのさわやかな酸味と合うようです。ただし、パイナップル、キウイ、パパイヤなどにはヨーグルトのたんぱく質から苦味を出す物質を作り出す酵素が含まれているので、これらのフルーツと合わせる場合には長い時間置かないほうが良いでしょう。また、食物繊維の豊富な寒天入りのヨーグルトは便秘のひどい方にお勧めです。
ヨーグルトにはこのような健康効果が期待できますが、一度食べただけで劇的な効果が期待できるわけでも、効果が持続するわけでもありません。また、ヨーグルトの成分は動物由来のものであるため、大量に食べると消化不良になり下痢をしてしまうことがあります。年齢や生活習慣によって人それぞれに、上手に毎日の生活に取り入れていくと良いでしょう。
薬剤師 山田 哲哉
第一に栄養価です。ヨーグルトの原材料である牛乳には、良質なたんぱく質、カルシウム、ビタミンなどが含まれています。ヨーグルトはこれらの栄養を受け継いでいるのです。
第二に乳酸菌です。乳酸菌が作り出す乳酸などの有機酸は、消化吸収を助けたり、腸に刺激を与えてその動きを活発にします。特に便秘には効果的で、この働きにより便が速やかに排泄されるようになります。また、腸内菌のバランスが改善されることも明らかになっています。
ヨーグルトを他の食品と一緒に摂るのも良いでしょう。その中でも、ヨーグルトに含まれていないビタミンC や食物繊維、オリゴ糖などを含む食品との組み合わせが効果的です。フルーツのビタミンC は味の点でもヨーグルトのさわやかな酸味と合うようです。ただし、パイナップル、キウイ、パパイヤなどにはヨーグルトのたんぱく質から苦味を出す物質を作り出す酵素が含まれているので、これらのフルーツと合わせる場合には長い時間置かないほうが良いでしょう。また、食物繊維の豊富な寒天入りのヨーグルトは便秘のひどい方にお勧めです。
ヨーグルトにはこのような健康効果が期待できますが、一度食べただけで劇的な効果が期待できるわけでも、効果が持続するわけでもありません。また、ヨーグルトの成分は動物由来のものであるため、大量に食べると消化不良になり下痢をしてしまうことがあります。年齢や生活習慣によって人それぞれに、上手に毎日の生活に取り入れていくと良いでしょう。
薬剤師 山田 哲哉