ご存知ですか? コラム No.93 2007年発行 ■75歳以上高齢者に重い負担…2008年スタートの「後期高齢者医療制度」とは? 来年4月から本格実施されようとしている医療改革の一つとして、「後期高齢者医療制度」創設があります。75歳以上の人は全員が強制加入となります。今まで家族の扶養に入っていた人(200万人)も新 たに保険料を支払うことになります。保険料は、北海道は月額7千円、年間8万4千円と試算されており(道広域連合の試算では、年間8万7千円~9万7千円)、介護保険料とあわせると月に1万円を超える保険料を納めることになります。保険料は年金から天引きされ、滞納すれば、保険証が取り上げられる危険があり、医療からの排除も懸念されます。また、高齢者が受けられる医療に制限を設ける方向が検討されるなど、年齢で医療を差別する世界にも例がない制度です。 懸命に生き、いまの日本を支えてきた高齢者に対し差別的で過酷な医療保険制度が課せられます。そもそも医療構造改革の口実とされた国の財政赤字は、アメリカと財界本位の財政運営で蓄積されたものです。それを高齢者など弱い立場の国民に犠牲を押し付けようとするものです。 このような医療保険制度は実施を中止するしかありません。 今後も私たちはみなさんと力を合わせて弱いものいじめを許さない、だれもが平等に医療を受けられるようにするため運動を進めて行きます。引き続き私たちの運動にご支援ご協力をお願い致します。 菊水ひまわり薬局 事務長 片山健二 ひまわり通信一覧に戻る