子どもの下痢・嘔吐はなぜ起きる??
特集 No.103 2009年発行
★子どもの下痢・嘔吐症状の原因は ・ウィルス感染(ロタウィルス・ノロウィルスなど) ・細菌性の下痢嘔吐(病原性大腸菌O-157 などの食中毒) ・薬剤性の下痢(抗生物質によるものなど) ・乳糖不耐症 などによるものがあります。 そのうち80~90%がウィルス性のものと言われています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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乳糖不耐症ってなに??
乳糖不耐症ってなに??
牛乳やヨーグルトなどの乳製品を飲食後に下痢やおなかの張りがおきることです。ただし、下痢する=アレルギーというわけではありません。乳製品の中に含まれている乳糖を腸管から吸収するために必要な乳糖分解酵素(ラクターゼ)が不十分なために起こる症状です。母乳やミルクによる赤ちゃんの下痢はそのほとんどがラクターゼの活性低下によるものです。乳糖不耐症は日本人の場合、白人に比べて非常に多く、実はほとんどの人が乳糖不耐症と言われています。しかし、ラクターゼを生まれつき全く持っていない人は非常にまれです。ラクターゼはお薬として乳糖分解酵素製剤(オリザチーム顆粒等)があります。また、あらかじめ乳糖が分解されている牛乳も市販されています。
(薬剤師 湯沢 拓也)