ドライアイ

特集 No.104 2009年発行

皆さんも日常生活において目の不快感・疲れを感じたことがあるのではないでしょうか。その症状の多くは「ドライアイ」が原因だと言われています。
「ドライアイ」とは様々な要因により、涙の量が減ったり涙の蒸発が進み、目の表面が乾く病気です。
ドライアイの症状は…
 目の不快感 目が疲れる 目の痛み 目が赤くなる
ショボショボする 目のかすみ 目を開けていられない
物が見えにくい 目の乾き ゴロゴロする
ドライアイの原因
  生活環境によるもの
エアコン・暖房による室内の乾燥
長時間のパソコン作業
長時間の車の運転
コンタクトレンズの装用
不規則な生活習慣
強い光が目に当たる環境
 体質・病気によるもの
シェーグレン症候群による粘膜の乾燥 
まばたきが少ない
目の開きが大きい(涙が蒸発する面積が大きいと目は乾きやすい)
涙の役割とは?
  涙には、目の表面の乾燥を予防する「保湿」、血管を持たない目の各組織に栄養や酸素を与える「栄養補給」、目に入ったほこりやゴミを洗い流し、細菌から目を守る「洗浄・殺菌」、涙で膜を作ることにより目の表面が傷つくのを防ぐ「保護」の作用があります。また、涙で目の表面が滑らかになることで「見え方の質も向上」します。
こわいドライアイの合併症
 
 目が乾燥するとほこりやゴミで目の表面が傷つき、そこから細菌に感染しやすくなります。さらに涙の量が少ないため、涙の殺菌能力がうまく働かず角膜潰瘍や細菌性結膜炎にかかりやすくなります。

また、目に付着したアレルギーの原因となるほこりや花粉を洗浄する能力も低下するのでアレルギー性結膜炎にもなりやすくなります。
  その他、疲れ目による肩こりや頭痛、視力の低下なども起こることがあります。
ドライアイの治療方法
  点眼液
 乾燥を防ぐための点眼液による治療があります。
 ・保湿成分の目薬「ヒアレイン点眼液R」
「コンドロン点眼液R」など
 ・涙と同じ成分の目薬「人工涙液マイティアR」
「ソフトサンティアR」など
※点眼液の中にはコンタクトレンズ装用時には使用できないものもあります。
コンタクトレンズ装用の方は医師・薬剤師にご相談下さい。
 涙点プラグ
 症状が重いときには目頭にある涙の出口を涙点プラグというものでふさいで涙の排出を防ぎ、目に涙をためやすくする治療方法があります。
 ドライアイ用めがね
 目の周りを覆う保護めがねを使用し目の周りの湿度をあげ乾燥を防ぎます。
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現代社会においてパソコン作業や携帯電話の操作、長時間の運転など目を酷使する時間が増えてきており、ドライアイになりやすい環境と言えます。
目の違和感、異常を感じたら早めに眼科を受診しましょう。


ドライアイを予防するために何か良い方法はありますか?

・室内の湿度を調整する。乾燥させすぎない
(湿度は40%~ 60%が適切です)
→エアコンの送風が顔に直接あたらないように調整しましょう。

・十分な睡眠をとり目を休める
→正しい生活リズムが涙の量を保ちます。

・意識してまばたきの回数を増やす
→まばたきにより目の表面に涙の膜ができ目の表面の乾燥を防ぎます。


・パソコン作業の合間に、定期的に休憩をいれて緊張をほぐす
→ 1時間作業をしたら10分間は休みをとりましょう。

・パソコン・テレビ画面の位置を目の位置より低くする
→上を見ると目を大きく見開いた状態になり涙の蒸発も進みます。少し下を見ることで目のひらきを小さくし涙の蒸発を防ぐことができます。

(薬剤師 渡邊 大三)