味覚障害

特集 No.114 2011年5月発行

 

味覚障害とは
  味覚障害とは食べた物の味が分からなくなったり、異常を感じたりする病気です。味覚障害の原因は様々ですが、亜鉛欠乏によるところが大きいといわれています。味覚は口の中にある味蕾(みらい)と呼ばれる場所が担っています。
  味蕾の中には亜鉛がたくさん含まれており、亜鉛が不足すると味を感じる働きが弱くなるため、味覚障害が起こりやすい状態になります。


味覚障害の症状
 ・味覚減退:味が薄く感じる。
・味覚消失:味が全くわからない。
・悪味症:何とも表現できない嫌な味になる。
・異味症:本来の味と変わった味がする。
・解離性味覚障害:特定の味だけが分からなくなる。
・自発性異常味覚:何も食べていないのに苦い味がする。


味覚障害の原因
  味覚障害の原因は不明の場合もありますが、多い順に食事、薬、病気、ストレスがあげられます。
①食事の内容による味覚障害
  偏食、ダイエット、朝食抜き、ファーストフードやスーパーのお弁当で食事を済ますという食生活が亜鉛欠乏症へつながります。加工食品に使われている、リン酸塩(インスタントラーメンなど)、ポリリン酸(ハム、チーズ、かまぼこなど)、フィチン酸(漬物など)、グルタミン酸ナトリウム(化学調味料)は、亜鉛の吸収を阻害したり過剰に体外へ排泄したりします。また、激辛好みは味蕾を消滅させる危険性があります。
②薬による味覚障害
  降圧利尿剤・抗ガン剤・抗ヒスタミン剤・抗生物質・解熱鎮痛消炎剤・副腎皮質ホルモン剤などの様々な薬の長期服用・併用で味覚が障害されることがあります。70歳以上の高齢者の場合、味覚障害の原因の1/3は薬による影響といわれています。
③病気による味覚障害
  糖尿病・肝不全・膠こう原病などの全身の病気や、風邪による臭覚異常、舌炎や口内乾燥症などの口の中の病気でも味覚障害が起こりやすくなります。歯磨きのついでの舌の磨きすぎも味覚障害の原因になることがあります。病気ではありませんが、妊娠も味覚障害の原因になることがあるといわれています。
④心因性味覚障害
  うつ病やストレスなども味覚障害をひき起こすといわれています。
⑤加齢
  高齢になると唾液や味蕾の数は減少する傾向があります。唾液には味の成分を溶かして味蕾にくっつける働きがあるので、唾液の量が減ると味に変化があらわ
れます。また、内臓機能が衰えることにより、亜鉛を吸収する機能が落ちるため、体の中の亜鉛は減少します。食事量が少なくなると亜鉛が不足しやすくなります。


亜鉛を多く含む食べ物
 

 亜鉛の1日必要量は10~15mgといわれています。加工食品に頼らないバランスのよい食事を心がけましょう。特に和食は亜鉛を多く摂ることが出来るのでお勧めです。

 

  魚介類:牡蠣(かき)、イカ、煮干し、しじみ、サザエ など
  海藻類:のり、干しひじき、とろろ昆布、ワカメ など
  肉類:牛レバー、牛肉、豚肉 など
  豆類:小豆、納豆、インゲン豆、そら豆 など
  穀類:玄米、そば など
  種実類:ごま、アーモンド、クルミ など
  野菜類:ブロッコリー、ほうれん草、ごぼう、おくら など
  きのこ類:干しいたけ、マッシュルーム、舞茸 など

 

 味覚障害が起こる原因は様々です。まずは食生活の見直しからはじめてみてはいかがでしょうか?
 

 

薬剤師 三崎 千寛


 

味覚障害とは
 味覚障害とは食べた物の味が分からなくなったり、異常を感じたりする病気です。味覚障害の原因は様々ですが、亜鉛欠乏によるところが大きいといわれています。味覚は口の中にある味蕾(みらい)と呼ばれる場所が担っています。
味蕾の中には亜鉛がたくさん含まれており、亜鉛が不足すると味を感じる働きが弱くなるため、味覚障害が起こりやすい状態になります。


味覚障害の症状
 ・味覚減退:味が薄く感じる。
・味覚消失:味が全くわからない。
・悪味症:何とも表現できない嫌な味になる。
・異味症:本来の味と変わった味がする。
・解離性味覚障害:特定の味だけが分からなくなる。
・自発性異常味覚:何も食べていないのに苦い味がする。


味覚障害の原因
 味覚障害の原因は不明の場合もありますが、多い順に食事、薬、病気、ストレスがあげられます。
①食事の内容による味覚障害
偏食、ダイエット、朝食抜き、ファーストフードやスーパーのお弁当で食事を済ますという食生活が亜鉛欠乏症へつながります。加工食品に使われている、リン酸塩(インスタントラーメンなど)、ポリリン酸(ハム、チーズ、かまぼこなど)、フィチン酸(漬物など)、グルタミン酸ナトリウム(化学調味料)は、亜鉛の吸収を阻害したり過剰に体外へ排泄したりします。また、激辛好みは味蕾を消滅させる危険性があります。
②薬による味覚障害
降圧利尿剤・抗ガン剤・抗ヒスタミン剤・抗生物質・解熱鎮痛消炎剤・副腎皮質ホルモン剤などの様々な薬の長期服用・併用で味覚が障害されることがあります。70歳以上の高齢者の場合、味覚障害の原因の1/3は薬による影響といわれています。
③病気による味覚障害
糖尿病・肝不全・膠こう原病などの全身の病気や、風邪による臭覚異常、舌炎や口内乾燥症などの口の中の病気でも味覚障害が起こりやすくなります。歯磨きのついでの舌の磨きすぎも味覚障害の原因になることがあります。病気ではありませんが、妊娠も味覚障害の原因になることがあるといわれています。
④心因性味覚障害
うつ病やストレスなども味覚障害をひき起こすといわれています。
⑤加齢
高齢になると唾液や味蕾の数は減少する傾向があります。唾液には味の成分を溶かして味蕾にくっつける働きがあるので、唾液の量が減ると味に変化があらわ
れます。また、内臓機能が衰えることにより、亜鉛を吸収する機能が落ちるため、体の中の亜鉛は減少します。食事量が少なくなると亜鉛が不足しやすくなります。


亜鉛を多く含む食べ物
 

亜鉛の1日必要量は10~15mgといわれています。加工食品に頼らないバランスのよい食事を心がけましょう。特に和食は亜鉛を多く摂ることが出来るのでお勧めです。

 

魚介類:牡蠣(かき)、イカ、煮干し、しじみ、サザエ など
海藻類:のり、干しひじき、とろろ昆布、ワカメ など
肉類:牛レバー、牛肉、豚肉 など
豆類:小豆、納豆、インゲン豆、そら豆 など
穀類:玄米、そば など
種実類:ごま、アーモンド、クルミ など
野菜類:ブロッコリー、ほうれん草、ごぼう、おくら など
きのこ類:干しいたけ、マッシュルーム、舞茸 など

 

味覚障害が起こる原因は様々です。まずは食生活の見直しからはじめてみてはいかがでしょうか?

 

 

味覚障害かな?と思ったらどこに相談?

味覚障害は加齢だけでなく、全身の病気や薬の副作用など、様々な原因が考えられます。かかりつけの内科医師がいる場合は、まずは内科医師に相談をしてください。耳鼻科や口腔外科でも診察をしてくれます。この時、服用中の薬すべてが分かるようなお薬手帳などを持って受診するとよいでしょう。亜鉛欠乏による味覚障害は、障害された期間が長ければ長いほど治癒に時間がかかると言われています。なんだかいつもの味と違うかもしれない、と感じたら早めの相談をお勧めします。


(薬剤師 三崎 千寛)