動脈硬化を予防しましょう

特集 No.116 2011年9月発行

がんに次ぐ日本人の死因は心疾患と脳血管の疾患です。
これらの主な原因として動脈硬化があり、血液中の脂質が関わっています。
脂質のバランスが崩れると脂質異常症と言われ、動脈硬化が進みます。
自覚症状はありませんが、放っておくと血管内にコレステロールがたまり、コブ状になって血管が細く硬くなってしまいます。
この状態では血液の流れが悪くなり、心臓では狭心症や心筋梗塞など、脳では脳出血や脳梗塞を引き起こす原因となります。

脂質異常症には次の3つの脂質が関わっています
LDL コレステロール(悪玉コレステロール)
 増えすぎると血管の壁に入り込んでたまり、血管の内側が細くなります。
HDL コレステロール(善玉コレステロール)
 血管の壁にたまったコレステロールを回収して動脈硬化を予防します。
中性脂肪
 エネルギーを体内に貯蔵するための脂肪です。
増えすぎると過剰分が皮下脂肪や肝臓、血液に蓄積され、動脈硬化などが進みます。また、HDL コレステロールが作られにくくなり、LDL コレステロールが更に悪玉化してしまいます。


脂質を管理目標値の範囲内にしましょう
LDL コレステロールの目標値
 
危険因子とは
 ・高血圧・糖尿病・喫煙者
 ・男性45歳以上、女性55歳以上
 ・家族が狭心症、心筋梗塞を起こしたことがある人
 ・HDL コレステロール値が40mg/dL未満
HDL コレステロールの目標値40mg/dL 以上
中性脂肪の目標値150mg/dL 未満

 

動脈硬化の程度を知るには?
 首に超音波を当てて血管の壁の厚さを測る検査(頚動脈エコー)をすることがあります。
痛みはありません。全身の動脈硬化の程度が分かります。

 

脂質を下げるために生活習慣を見直しましょう
食生活を改善してLDL コレステロールや中性脂肪を減らしましょう
・肥満がある人はまずは食事と運動で減量しましょう。
BMI25以上が肥満の目安です。
BMIとは肥満度を示す値で体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)で計算されます。
肥満状態で脂肪が体に沢山あると、コレステロールの原料も豊富になり、脂質異常症になりやすくなります。
・減量しても改善しない場合や、肥満がないのに脂質異常症のある人は食事の質を見直しましょう。
おすすめの食品
いわし、あじ、さんまなどの青魚
 「EPA」、「DHA」という成分がLDL コレステロールや中性脂肪を減らしたり、血管壁も改善します。血流も良くなります。
食物繊維を多く含む食品(大豆製品、サツマイモ、ごぼう、きのこ類、海草)
 小腸で余分なコレステロールを吸着して体外に排出する働きがあります。
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た構造を持つ成分で、血中のLDLコレステロールを減らす働きがあるといわれています。
豆乳に含まれる大豆タンパクも同様の働きがあります。
食物繊維は1日約25g以上(野菜だと両手に1杯くらい)を摂りましょう。
LDLコレステロールの酸化を予防する食品

 

ごま油やなたね油などの植物油、赤ワインなどに含まれるポリフェノール、ビタミンEやビタミンCを摂るとLDLコレステロールが酸化して血管内に溜まるのを防ぎます。ただし、赤ワインは飲みすぎに注意をしましょう。体質にもよりますが、一般的にはグラス1~2杯くらいが適量といわれています。また食用油の適量は、約20~30gと言われています。

 

運動をしてHDLコレステロールを増やしましょう。中性脂肪も下がります
 運動をしてエネルギーを使うと中性脂肪が下がり、HDLコレステロールは作られやすくなります。ウォーキングや水泳などの有酸素運動を食事の3~4時間後に毎日30分くらい行いましょう。続けられなくても、10分くらいずつに分けても効果があります。
運動する時間が取れない人の場合は、日常生活でも階段を使ったり、たくさん掃除をすることでエネルギーを消費することができます。
禁煙しましょう
 タバコの煙に含まれる一酸化炭素にはLDLや中性脂肪を増やす働きがあるので禁煙しましょう。

 

 

 

がんに次ぐ日本人の死因は心疾患と脳血管の疾患です。
これらの主な原因として動脈硬化があり、血液中の脂質が関わっています。
脂質のバランスが崩れると脂質異常症と言われ、動脈硬化が進みます。
自覚症状はありませんが、放っておくと血管内にコレステロールがたまり、コブ状になって血管が細く硬くなってしまいます。
この状態では血液の流れが悪くなり、心臓では狭心症や心筋梗塞など、脳では脳出血や脳梗塞を引き起こす原因となります。
 

 

 脂質異常症には次の3つの脂質が関わっています
LDL コレステロール(悪玉コレステロール)
 増えすぎると血管の壁に入り込んでたまり、血管の内側が細くなります。
HDL コレステロール(善玉コレステロール)
 血管の壁にたまったコレステロールを回収して動脈硬化を予防します。
中性脂肪
 エネルギーを体内に貯蔵するための脂肪です。
増えすぎると過剰分が皮下脂肪や肝臓、血液に蓄積され、動脈硬化などが進みます。また、HDL コレステロールが作られにくくなり、LDL コレステロールが更に悪玉化してしまいます。

 

 脂質を管理目標値の範囲内にしましょう
LDL コレステロールの目標値
 
危険因子とは
 ・高血圧 ・糖尿病 ・喫煙者
 ・男性45 歳以上、女性55 歳以上
 ・家族が狭心症、心筋梗塞を起こしたことがある人
 ・HDL コレステロール値が40mg/dL未満
HDL コレステロールの目標値40mg/dL 以上
中性脂肪の目標値150mg/dL 未満

 

 動脈硬化の程度を知るには?
 首に超音波を当てて血管の壁の厚さを測る検査(頚動脈エコー)をすることがあります。
痛みはありません。全身の動脈硬化の程度が分かります。

 

 脂質を下げるために生活習慣を見直しましょう
食生活を改善してLDL コレステロールや中性脂肪を減らしましょう
 ・肥満がある人はまずは食事と運動で減量しましょう。
   BMI25以上が肥満の目安です。
   BMIとは肥満度を示す値で体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)で計算されます。
   肥満状態で脂肪が体に沢山あると、コレステロールの原料も豊富になり、脂質異常症になりやすくなります。
 ・減量しても改善しない場合や、肥満がないのに脂質異常症のある人は食事の質を見直しましょう。
おすすめの食品
いわし、あじ、さんまなどの青魚
 「EPA」、「DHA」という成分がLDL コレステロールや中性脂肪を減らしたり、血管壁も改善します。血流も良くなります。
食物繊維を多く含む食品(大豆製品、サツマイモ、ごぼう、きのこ類、海草)
 小腸で余分なコレステロールを吸着して体外に排出する働きがあります。
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た構造を持つ成分で、血中のLDLコレステロールを減らす働きがあるといわれています。
豆乳に含まれる大豆タンパクも同様の働きがあります。
食物繊維は1日約25g以上(野菜だと両手に1杯くらい)を摂りましょう。
LDLコレステロールの酸化を予防する食品

 

ごま油やなたね油などの植物油、赤ワインなどに含まれるポリフェノール、ビタミンEやビタミンCを摂るとLDLコレステロールが酸化して血管内に溜まるのを防ぎます。ただし、赤ワインは飲みすぎに注意をしましょう。体質にもよりますが、一般的にはグラス1~2杯くらいが適量といわれています。また食用油の適量は、約20~30gと言われています。

 

運動をしてHDLコレステロールを増やしましょう。中性脂肪も下がります
 運動をしてエネルギーを使うと中性脂肪が下がり、HDLコレステロールは作られやすくなります。ウォーキングや水泳などの有酸素運動を食事の3~4時間後に毎日30分くらい行いましょう。続けられなくても、10分くらいずつに分けても効果があります。
運動する時間が取れない人の場合は、日常生活でも階段を使ったり、たくさん掃除をすることでエネルギーを消費することができます。
禁煙しましょう
 タバコの煙に含まれる一酸化炭素にはLDLや中性脂肪を増やす働きがあるので禁煙しましょう。

 

薬剤師 三河 美幸

 

コレステロールの多い食べ物はなんですか?

コレステロールの高い人は食品からとるコレステロール量を1日300mg以下にしましょう。
コレステロールは卵類、レバーやモツなどの内臓類に多く含まれています。
魚も内臓と魚卵はコレステロールが多いので、丸ごと食べる魚、イクラなどの魚卵あるいは白子、塩辛などは一回に食べる量と頻度に注意が必要です。ただし、鶏卵は良質のたんぱく質をとることができる食品なので、コレステロール値がかなり高くなっている場合は別ですが、1日に1個までなら心配ないでしょう。
お惣菜や加工食品、お菓子は、コレステロールが多い動物性脂肪を使っているものが多いので注意しましょう。


(薬剤師 三河 美幸)