うおの目

特集 No.119 2012年3月発行

うおの目とは
皮膚を保護している角質が皮膚の深いところまで入り込み硬くなってしまったものをいいます。
患部の中心には硬い芯ができ、その見た目が丁度「サカナの目」のように見えたことから「うおの目」という言葉が生まれたと言われています。
正式名称は「鶏けいがん眼」と言います。
 

 

うおの目の原因
皮膚の最も外側は「角質細胞」が何重にも重なった「角層」に覆われており、最後には垢となって剥がれ落ちます。
長時間の圧迫や摩擦が特定の部位に繰り返し起こると、皮膚を守るための防衛反応が働き角質細胞はどんどん厚くなっていきます。やがて皮膚の奥へとげ状に増殖し、刺激を与えると痛みを伴う「うおの目」になります。
圧迫や摩擦が起こる要因として靴が合わない、もともとの足の骨の形、歩き方、外反母趾などの足の変形といったことが考えられます。
うおの目の原因

 

治療
角層を削る
 治療用のはさみやグラインダー(研磨機)などの医療器具を使って盛り上がった角層や芯を削ります。
角層を軟らかくする
 サリチル酸絆創膏(商品名:スピール膏)を使います。患部の大きさにあわせて切って貼り、2~5日目ごとに取り替えてうおの目をやわらかくしていき芯をとりのぞきます。
注意:患部より広い範囲に貼ると健康な皮膚までふやけてしまいます。
冷凍凝固療法
 主に液体窒素を用いて患部の皮膚を凍結させうおの目を取ります。通常、期間をおいて複数回繰り返します。超低温の液体を患部に押し当てるため痛みを伴いやすいというのが難点です。
*受診せずに自己治療を行うことは健康な皮膚を傷つけたり、その傷口から細菌に感染するおそれがあります。安全で確実な治療のためにも皮膚科受診をお勧めします。

 

再発予防
足に合った靴を選ぶ足の運動の例
 幅や長さなどサイズが合っていてかかとの高すぎない靴を選びましょう。理想はひもを結ぶことで足が固定されるひも靴です。足と靴がこすれたり、指に圧力がかかりにくくなります。
足の筋力を強化する
 タオルを足の指でたぐり寄せるなどの運動により筋力を強化し、足の変形を防ぐことで再発予防につながります。
足の保護
 厚手の靴下を履くことで摩擦等による刺激の軽減につながります。また保護や予防、痛みを減らすためのうおの目対策用品(ウオノメパッド等)も市販されています。


(薬剤師 阪部 幸多)

お薬手帳をもつ良い点は何ですか?

お薬手帳には「処方されたお薬」「使用中の市販薬・健康食品」「副作用歴」「アレルギー」「治療しているご病気」などを記録できます。

それにより医療機関では以下の点をチェックしています。
複数の医療機関のお薬、市販薬・健康食品との重複がないか。飲み合わせが悪くないか。
治療中の病気と飲みあわせの悪い薬が処方されていないか。
アレルギーや副作用が今までに出たことがないか。

 

  • 主治医にかかる際も、突然お薬が変わったり追加になったりして確認が必要になる場合があります。お薬手帳は毎回持参しましょう。
  • 大災害時などは、いつも利用している病院や薬局にかかれないことがあります。お薬手帳があると、主治医ではない医師に受診する際にも自分の薬がすぐにわかるので便利です。お出かけの際にも持っていると安心です。

    そのほか、気になることがあれば薬局で気軽にお尋ねください。

お薬手帳

(薬剤師 佐藤 圭)