めまいの話
一言で「めまい」といってもその原因は様々で、身体が危険な状態であることを示すサインの可能性もあります。
今回は「めまい」の症状と、そこから推測される病気についてご紹介します。
実際に以下の症状があらわれた場合には受診して医師の診断を受けましょう。
めまいの症状の違いから推測される病気
立ち上がった時にふらつく、クラクラとする 特定の頭の動き(寝返り、起き上がり等)でめまいがおきます。症状は激しいが数分以内に弱くなり消失します。耳鳴り、難聴等の聴覚障害はありません。 |
めまいと一緒に次の症状がある時は病院へ!
激しい頭痛、ろれつが回らない、手足や顔にしびれや麻痺、意識低下 ![]() めまいと一緒にこれらの症状がある場合は「脳梗塞」「脳出血」等の脳の異常が発生している可能性があります。救急車を呼ぶ等、急いで病院に行くようにしましょう。 |
「めまい」ではどのような薬が使用されますか?
「めまい」ではどのような薬が使用されますか?
めまいの原因・症状により異なりますが、次のような薬が使われます。
【抗めまい薬】
①ベタヒスチンメシル酸塩・ジフェニドール塩酸塩
→内耳の血流量を増やすことで回転性のめまいを改善します。
②アデノシン三リン酸二ナトリウム
→血管を広げる作用によって血液の流れをよくし、エネルギー代謝を活発にして内耳の機能を改善します。
③カリジノゲナーゼ
末梢血管を広げて血液の流れをよくし、めまい、耳鳴り等の症状を改善します。
【脳循環改善薬】
イブジラスト・イフェンプロジル酒石酸塩
→脳血管障害を改善することによりめまいを改善します。
【ビタミン剤】
メコバラミン
→神経の働きを正常に保つことによって、障害を受けた神経を修復します。
他、症状に合わせ、吐き気止め、抗不安薬、抗ヒスタミン薬なども用いられます。
(薬剤師 兼平 洋)