冬のスキンケアについて

特集 No.130 2014年6月発行

冬は肌が乾燥しやすい季節です。かゆみやカサカサに悩まされている方も多いのではないでしょうか。今回は冬のスキンケアについてのお話です。

どうして冬になると肌が乾燥するの?

肌の表面の角質層には、天然保湿因子と呼ばれる水分となじみの良い物質が存在し、肌にうるおいを与えます。
そしてその上を皮脂の膜が覆っており、水分の蒸発を防いでいます。
これらは本来人間に備わっているバリア機能であり、私たちの肌を刺激から守ってくれています。
しかし、気温が下がることによって皮脂、天然保湿因子や汗の分泌は減少します。

更に外気の乾燥によって肌表面の水分も奪われてしまいます。
その結果カサカサになったり、バリア機能の低下によりかゆみが生じるのです。

 

肌の乾燥を防ぐ方法は?

①加湿する
湿度が低いと、肌の水分が奪われます。北海道では暖房の使用により室内はいっそう乾燥してしまいますが、湿度は50~60%に保つのが良いと言われています。
ヤカンなどで蒸気を出す、洗濯物を干す、加湿器を使用するなど、工夫してみましょう。
 
②バランス良い食生活、水分補給もしっかり
健康な肌を保つためにはバランスの良い食事がかかせません。
肌の代謝に関わるビタミンやミネラルを含む野菜や、肌を作る材料になるたんぱく質を欠かさず摂るようにしましょう。
またカフェイン入りの飲料(コーヒー、紅茶など)は水分を尿にして出してしまうので、摂りすぎに注意しましょう。
 
③熱いお湯を使いすぎない、体を洗うときに強くこすらない
空気が冷たいので、洗いものやお風呂は熱いお湯を使いたくなりますが、実は肌にはあまりよくありません。
お湯で皮脂や天然保湿因子が流れ出してしまうので、いっそうバリア機能が低下してしまいます。
40℃くらいのぬる目のお湯の方が、肌のためにはいいのです。長風呂も避けたほうがいいでしょう。お風呂のイラスト
また体をごしごし洗いすぎるのも、皮脂や天然保湿因子を損なう原因です。
乾燥する部分は、石鹸を使わずに流すだけで充分です。

 

④保湿をしっかり行う
洗い物やお風呂のあとは、すぐに保湿をするのがいいでしょう。
台所にはハンドクリームをひとつ置いておくのもいいですね。
お風呂上がりには皮脂が流されてしまっているので、油分を含む保湿剤を使って表面を保護しましょう。
また、保湿成分入りの入浴剤を使用するのもいいでしょう。

 

 

どんな保湿剤を使ったらいいの?

 
ここでは保湿に使われる成分を紹介します。 ドラッグストアなどで、保湿剤の成分を見てみましょう。

まだまだ乾燥する季節は続きます。スキンケアをしっかりして、快適な冬を過ごしましょう。



肌が乾燥してかゆみや赤みがひどくなった時は、どのようなものを塗ればいいでしょうか?

かゆみや赤みがひどい場合は、受診してかゆみ止めや炎症を抑える塗り薬を処方してもらうのがいいでしょう。
市販のものでは添加物のないワセリンなどで保護し、悪化させないようにして早めに受診しましょう。
ワセリン
 

(薬剤師 澤谷真希)