不整脈を知る

特集 No.147 2016年11月発行

 

「動悸」や「脈をとってみたら飛んでいた」など不整脈に気付いて不安になったことはありませんか?

不整脈はなぜ起きるのか…その仕組みを正しく理解することで、むやみに怖がったり不安を抱えることはなくなるでしょう。



不整脈とは?
 心臓の動く速さやリズムに乱れが生じて、脈の打ち方がおかしくなることです。

心臓の動くしくみ
心臓は筋肉でできた臓器で、その筋肉に電気信号が伝わって動きます。
心臓の上の方にある「洞結節」というところで電気信号が発生し、「伝導路」と呼ばれる通り道を通って心臓全体に伝わり、筋肉が収縮するようになっています。
例えば、洞結節で電気信号が発生しない、または別の場所から電気信号が伝わってしまうと、心臓が規則正しい動きをしなくなります。
つまり、不整脈は心臓に伝わる電気信号の異常によって起きるのです。


心臓での電気信号の伝わり方

    洞結節→房室結節→ヒス束→左脚・右足→プルキンエ線維


不整脈の種類

    


    




「動悸」や「脈をとってみたら飛んでいた」など不整脈に気付いて不安になったことはありませんか?

不整脈はなぜ起きるのか…その仕組みを正しく理解することで、むやみに怖がったり不安を抱えることはなくなるでしょう。



不整脈とは?
 心臓の動く速さやリズムに乱れが生じて、脈の打ち方がおかしくなることです。

 

心臓の動くしくみ
心臓は筋肉でできた臓器で、その筋肉に電気信号が伝わって動きます。
心臓の上の方にある「洞結節」というところで電気信号が発生し、「伝導路」と呼ばれる通り道を通って心臓全体に伝わり、筋肉が収縮するようになっています。
例えば、洞結節で電気信号が発生しない、または別の場所から電気信号が伝わってしまうと、心臓が規則正しい動きをしなくなります。
つまり、不整脈は心臓に伝わる電気信号の異常によって起きるのです。

 

心臓での電気信号の伝わり方

 

 

    洞結節→房室結節→ヒス束→左脚・右足→プルキンエ線維

 

不整脈の種類


不整脈は大きく分けて3つの種類があります。

種類症状原因
徐脈性不整脈脈が遅くなる洞結節で電気信号が発生しなくなったり途中でストップするため
頻脈性不整脈脈が速くなる電気信号が異常に早く発生するか、異常な通り道ができて電気信号の空回りが起こるため
期外収縮脈が飛ぶ本来電気信号が発生する場所以外から早めに刺激が出てくるため


不整脈が起きる原因として最も多いのは体質的なものや加齢に伴うものです。

ストレスや睡眠不足、疲労、薬の副作用なども原因となります。

不整脈は中年以上になると多くの人に現れ、あまり心配のないものと治療が必要なものがあります。

 

 

あまり心配のない不整脈

  • 脈がたまに飛ぶ程度や自覚症状のない徐脈は心配ないことがほとんどです。
  • 運動や精神的な興奮、体温の上昇によって脈が速くなるのは生理的な反応です。
  • 安静にしている時に起こる頻脈のうち、数十秒から数分かけてだんだん脈が速くなるけれども、脈拍数はせいぜい1分間120までであり、その後徐々に脈が遅くなる場合も、おおかた病的な頻脈ではありません。

 

治療が必要な不整脈

  • 「急に意識がなくなる」一時的に心臓が止まっているか、または極端な頻脈が起こっている可能性があります。
  • 「脈拍数が1分間40以下で、体を動かす時に、強い息切れを感じる」脈が遅くなりすぎて、心不全を起こしている可能性があります。
  • 「脈拍数が1分間に120以上で、突然始まり、突然止まる」、または「まったく不規則に打つ」ものは、病的な頻脈と考えられます。


不整脈の治療法はめざましく進歩し、今では大部分が治せるようになっています。

自分のタイプを知り正しく理解することは大切です。心配なさそうなものでも不整脈かな?と思ったら一度受診して医師に相談しましょう。

 

不整脈の治療法にはどのようなものがありますか?

  • ペースメーカー(徐脈の場合):体内に取りつけることで、遅くなった自分の電気信号の代わりに、心臓の外から電気刺激を与える装置です。
  • カテーテルアブレーション(頻脈の場合):開胸手術せず、細い管(カテーテル)を主に足の血管から入れて、その先端から高周波電流を流し、頻脈の原因になっている心臓の筋肉の一部を焼くことによって不整脈を起こさないようにする治療法です。
  • 植え込み型除細動器:体内に取りつけることで、致命的な不整脈が起きても、それを自動的に感知して止め、心臓の働きを回復させる装置です。
    このほかに薬物療法があり、上記の治療と併用することもあります。

(薬剤師 斋藤 恵子)