調剤薬局の仕事

特集 No.152 2017年9月発行


調剤薬局では、患者さんにお渡しした薬が安全に使用され、治療効果が十分に発揮できるよう日々いろいろな仕事をしています。今回は主な仕事内容を紹介します。


調剤業務


処方鑑査

処方せんを受け付けてから、患者さんのアレルギー歴、副作用歴、保険番号などの確認を行ないます。お薬手帳で他の病院や他の診療科との薬の飲み合わせもチェックします。
不明な点があれば、医療機関に確認してから調剤を開始します。

 

調剤方法の検討

経過を確認し、必要な薬が医師の指示通りに服用できない場合、医師の了承のもと薬を 1 回分ずつパックにしたり、場合によっては日付を記入したりします。
飲み忘れ防止のためにお薬カレンダーをお勧めする場合もあります。
患者さんの状態によっては、錠剤を粉にしたり、お湯に溶かして服用する調剤方法(簡易懸濁法)を検討します。

 

鑑査業務

ひととおり調剤が終わった薬は別の薬剤師が見て、改めて間違いがないか点検します。

 

服薬説明

患者さんの体調・服薬状況などを確認して、薬の効果・飲み方・副作用・注意点などを説明し、薬をお渡しします。また、患者さんから得られた情報から副作用が発生していないかチェックします。

 

薬歴管理

患者さんの薬の服用履歴を記載して管理します。
これによって前回までの服用状況を確認し、今回の説明などに繋げることができます。

 

在宅訪問業務

往診など通院困難な場合、医師の指示により、患者さんの同意のもと薬剤師が薬をご自宅まで持参し、服薬説明を行ないます。

薬の情報収集

新薬などの、有効性・安全性・飲み方・使い方・注意事項などの情報を収集し、薬局内で共有しています。この情報をもとに服薬説明を行なったり、また、必要に応じて他の医療関係者・患者さんに伝えます。
薬による副作用が疑われる場合、薬の服用状況・検査値などを参考に可能性があるか判断し、医療機関や厚生労働省に報告します。

他の医療機関等との連携

薬の飲み方に問題があると感じた患者さんや、副作用の発現が疑われる患者さんなどについて、医療機関や介護事業所等と情報を共有して対応していきます。

地域の方への啓蒙活動

ご要望に応じて、薬の話・サプリメントの話・薬の飲み合わせなどについて、お話をさせていただいています。

一般用医薬品・介護用品等の販売

 必要に応じて、対応いたしますのでご相談ください。

薬をチェックする薬剤師のイラスト


●「かかりつけ薬剤師」とは?
患者さんと契約を交わした担当の薬剤師が、その患者さんのこれまでに使用してきた薬について記録したり、ふだんから使っている薬のことや摂取している健康食品などの情報を把握して、薬の治療効果が十分に発揮され、副作用などが発生しないようにサポートします。また、その患者さんの薬や健康についての相談に応じます。




 

(薬剤師 新井ゆかり)

飲み残しの薬がたくさんある場合は、どうしたらよいでしょうか?

主治医に直接ご相談できる方は、診察の時飲み残しの薬を持参し処方せんの日数を調整してもらいましょう。飲み残しの薬があることを医師に相談しにくい場合は、薬剤師にぜひご相談ください。お薬の種類と持参した残薬の数を確認し医師に問いあわせて、交付された処方せんからその分の数を差し引いて日数を調整いたします。
飲み残しが多くなる理由には

●複数の診療科にかかり、多くの薬を服用している

●服用回数が多かったり、1回に飲む薬の錠数が多すぎる などがあげられます。
ご自身の生活状況に合わせた服用回数や1回に飲む薬の錠数を減らすことが出来れば服薬しやすくなり飲み残しを少なくすることにもつながります。ただし、服用回数や薬の錠数を減らす場合には、自己判断によらず医師の判断が必要です。薬剤師に相談して頂ければ、薬の飲みかたの変更などについて医師に提案することができます。

(薬剤師 五十嵐 栄一)