緑内障ってどんな病気?
何らかの原因で視神経障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気です。
眼圧は眼の中の水(房水)の量によって決まります。房水は、毛様体というところで常に作られており、 隅角という部分から、フィルターにあたる線維柱帯、排水管となるシュレム管を通って眼の外に出ていきます。
緑内障の種類を大きく分けると、①原因がはっきり分からない原発緑内障、②他の病気に引き続いて起こる続発緑内障、③隅角の先天的な異常のため起こる発達緑内障の 3つがあります。一般的に緑内障と呼ばれているのは、①の原発緑内障のことです。原発緑内障は、さらに 2つの種類に分けられます。
隅角は開いているが、線維柱帯とその奥にあるシュレム管と呼ばれる場所が徐々に目詰まりを起こし、うまく房水が流出されないために眼圧が上昇します。男女を問わず 40歳以上に多く、進行が遅いため気づかない人がほとんどです。正常眼圧緑内障は、この種類になります。
隅角が狭いため、塞がりやすく、そのために眼圧が上昇して緑内障を起こします。
①房水の排出を良くする薬、②房水が作られるのを抑える薬、③両方の作用を持つ薬に分けられます。
レーザー治療や手術により、房水を流れやすくして眼圧を下げます。
●定期的に眼科を受診し、検査をうけましょう。 |
作用 | 成分 | 主な商品名 |
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房水の排出を良くする | ||
房水が作られるのを抑える | ||
両方の作用を持つ |
(薬剤師 高田 亜希子)