家庭での血圧の正しい測り方

特集 No.78 2005年発行

家庭血圧値
  135/80mmHg 以上が家庭血圧の高血圧、また125/80mmHg 未満が家庭血圧の正常血圧とされています。
高血圧治療中における目標血圧
 若年・中年者では130/85mmHg未満、糖尿病患者や腎障害患者では130/80mmHg未満が目標とされています。高齢者では最終的に140/90mmHg未満を目指します。
測定は1日2回、時間を決めて
 血圧は朝と寝る前、1日2回測りましょう。朝は起床後1時間以内で、排尿後、食前に測定します。血圧の薬を飲んでいる方は、服用前に測るようにしましょう。
静かな場所で
 騒音・振動などのない静かで落ち着いた場所を選んでください。寒さも血圧を上昇させるので、室温は20 ℃前後に保って測りましょう。
安静状態で
 リラックスした状態で測りましょう。大きく深呼吸すると効果的です。ストレスがある時や運動後、食後、コーヒー・紅茶を飲んだ後、喫煙直後、さらに入浴、飲酒によっても血圧は変わりやすいため、そのような時の測定は避けるようにしましょう。
正しい姿勢で
 カフ(腕帯)などを巻きつけた腕や手首などを心臓の高さにくるよう椅子やテーブルを調節しましょう。カフをきちんと巻かなかったり、かがんだり、力むと測定値が変わってしまいますので注意しましょう。
家庭血圧は、上腕カフ型血圧計で測定しましょう
 血圧は上腕血圧計で測定するのが適しています。これは血圧を測定する際に、座って上腕にカフを巻くと、カフの位置がちょうど心臓の高さとなり、値が正確に測定できるためです。他に、手首や指で測るタイプもありますが、手首型は心臓と同じ位置で測定しにくく、また、指型は精度が低いと言われています。
測定値は記録しましょう
 測定した結果は、測定した時間や脈拍数と一緒にすべて記録しましょう。
※家庭血圧が低いからといって、自己判断で治療を止めないようにして下さい。

このようなポイントを守って、血圧を測定しましょう。家庭血圧の測定は、必ずしも毎日行わなければ意味がないというものではありません。まずは、あまり神経質にならずに、気軽に家庭血圧の測定をしてみてはいかがでしょうか?
  薬剤師 佐藤 玲奈

家庭血圧と病院で測定した血圧の値に 差があるのはなぜ?

 
「白衣高血圧」…病院で測定した血圧> 家庭で測定した血圧
「逆白衣高血圧(仮面高血圧)」…病院で測定した血圧< 家庭で測定した血圧

  • ●病院以外では正常血圧なのに、病院で血圧を測ると高くなる高血圧を「白衣高血圧」といいます。病院へ行くと緊張してしまう人や、待ち時間の長さにイライラしてしまう人などは、それだけで血圧が上がってしまいます。軽症高血圧の30 %が白衣高血圧といわれていますが、将来真の高血圧に移行する可能性がありますので、定期的に血圧を測ることをお勧めします。

  • ●白衣高血圧とは逆に、病院で測定した時は正常血圧で、家庭での血圧が高い状態にあるものを「逆白衣高血圧」といい、仮面高血圧とも呼ばれています。高血圧の治療の有無にかかわらず起こります。最近になってこの存在が意外に多いことがわかり、注目されています。  
                                             薬剤師 佐藤 玲奈