健康食品・サプリメント

特集 No.80 2005年発行

(1)健康食品・サプリメントとは?
 現在、健康食品・サプリメントのはっきりした定義はありません。一般的には「栄養成分や、健康を保持増進する成分を補う食品」として販売・利用されるものの総称とされています。健康食品には、実際に「健康の保持増進効果」があるかどうかが確認されているものもあれば、そうでないものもあります。
(2)保健機能食品について
 いわゆる健康食品では、その有効性がはっきりしていないものも多くみられます。そのため一定の条件をみたすものは、「保健機能食品」として特定の表示をすることを認める制度ができました。
保健機能食品には、1.特定保健用食品、2.条件つき特定保健用食品、3.栄養機能食品の3 種類があります。
特集
1.特定保健用食品:
健康維持に有効な成分が含まれていて、製品ごとに厳密な試験が行われ、有効性や安全性についての一定の基準を満たしたものについて厚生労働省が許可しているものです。現在約500 品目が許可をうけています。
許可された製品には特定のマークがついています。
保健の用途 関与する成分
お腹の調子を整える食品 食物繊維、オリゴ糖、乳酸菌ほか
血糖値が気になり始めた方の
食品
食物繊維、ポリフェノール、小麦アルブミン
血圧が高めの方の食品 サーディンペプチド、カゼインドカペプチド ほか
コレステロールが高めの方の
食品
食物繊維、大豆蛋白、植物性ステロールほか
体脂肪をつきにくくする食品 ジアシルグリセロール、茶カテキン
食後の血中中性脂肪が上昇し
にくい食品
ジアシルグリセロール、グロビンたんぱく分解物
ミネラルの吸収を助ける食品 オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、クエン酸リンゴ酸カルシウム
骨の健康が気になる方のため
の食品
大豆イソフラボン、乳塩基性タンパク質ほか
虫歯になりにくい、歯を健康
に保つ食品
糖アルコール、フノラン、カゼインホスホペプチド-非結晶リン酸カルシウム複合体ほか
2.条件つき特定保健用食品:
有効性の科学的根拠では特定保健用食品におよばないものの、一定の有効性が確認されたものです。
3.栄養機能食品:
日常の生活で不足する栄養素を補うもので、製品ごとに許可を受けたものではありませんが、厚生労働省の規格基準を満たすビタミン12 種、ミネラル5 種を含む食品について栄養機能食品と表示できます。
  薬剤師 川村 いずみ

眠れるようになってきたので薬を減らしたいのですが、 どのように減らせばよいですか?

 日常生活を送る上で、どうしても食生活が不規則となり食事が偏ってしまう場合、自分には何が不足しているかを考えて選ぶことが重要です。健康食品やサプリメントに頼って食事をおろそかにするのでは本末転倒です。体調や健康が気になるときは、まず食生活を見直しましょう。健康食品は病気を治す薬ではありません。あくまで食品ですから、過大な期待は禁物です。

 健康食品には様々なものがあり、実際には効果を期待できないものや、お薬との相互作用が起こるものも知られています。最近、テレビや新聞で「健康食品」に関する情報があふれていますが、間違っているものや、大げさなものも少なくありません。また、お薬を飲んでいるときは相互作用の問題がないかどうか確認することも必要です。ビタミン、ミネラルであっても、取りすぎれば人体に害を及ぼす場合もあるので、摂取量を守りましょう。専門知識のある薬剤師、栄養士などのいるお店で、よく相談したうえで信頼できる商品をえらぶことも重要です。
                                                  薬剤師 川村 いずみ