麻疹(はしか)について
特集 No.98 2008年発行
2008年度から、中学1年生・高校3年生を対象に、2012年度までの5年間に限り、公費負担(無料)でMR(麻疹、風疹混合)ワクチンを接種できるようになりました。 麻疹は一般に小児期に多い急性の感染症として知られていますが2007年、10~20歳代を中心に札幌を含め大流行した地域があり、高校・大学などの休校が相次ぎました。 過去10年でみると徐々に患者数は減少していました。2007年度に入り、小児(15歳未満)の患者数は例年に比べ、それほど増加していないにもかかわらず成人(15歳以上)の患者数は大幅に増加しました。 | ||||||||||
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中学1年生・高校3年生を対象に公費負担で行われるこのワクチンは、なぜ5年間限定なのですか?
中学1年生・高校3年生を対象に公費負担で行われるこのワクチンは、なぜ5年間限定なのですか?
2005年度まで麻疹の定期予防接種は1歳時の1回だけでした。しかし、2006年度から、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンの形で、1歳と小学校入学前の年の2回接種が基本となりました。若年層において今年度小学3年生~高校3年生までの人がこの2回接種の枠からはずれるため、今年度から5年間で2回目の接種ができるようにしたものです。 |
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(薬剤師 斎藤 恵子)