脚の役割と筋トレ

コラム No.193 2024年7月発行

筋肉は使わないと衰えていきます。

筋肉量は一般的に、70代では20代のころの半分程度に減少します。

脚の筋肉量が減ると歩幅が狭くなり、徐々に脚が上がらなくなり、すり足になってしまいます。

つま先が上がらなくなるため、わずかな段差でもつまずいて転倒しやすくなります。

付随して転倒による骨折、入院、筋力の更なる低下と悪循環になりやすく、高齢者は十分な注意が必要です。

こうした転倒による危険を防ぐためには、脚の筋肉を鍛えることが大切です。


また、脚は『第2の心臓』と言われ、脚の筋肉を動かすことで、脚に集まった血液を上半身へ戻すはたらきもしています。

こうした機能は低下した心臓のはたらきを助けます。


脚の筋肉を鍛えると言っても、「もういい年だから…。」と筋力トレーニングを敬遠する方もいますが、様々な調査から、80代でも適切な筋トレにより筋肉量が増えることが分かっています。

まずは普段の生活の中のちょっとした合間や、テレビ等を見ながら筋トレに取り組んでみましょう。
1回の運動量は少なくても、少しずつでも続けることで効果が期待できます。

運動により痛みが生じた場合はすぐに中止して、医師の診断を受けましょう。

自身の筋力に合った運動を行い、無理をしないことが大切です。

(菊水ひまわり薬局 事務員 高田 力)

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