スポーツの秋

コラム No.194 2024年9月発行

9月に入り、まだ暑い日が続いていますが季節は夏から秋へさしかかろうとしています。

秋と言えば読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋など○○の秋と表現される季節ではありますが、今回はスポーツの秋ということで運動についてお話ししたいと思います。


さて皆さんは、普段運動はしていますか?先生から「運動をちゃんとしましょうね」と言われて運動している方もいれば、なかなか実行に移せない、そんな方もいると思います。


では、そもそもなぜ運動が必要なのでしょう?必要な理由は人それぞれですが、運動をよく行っている方は、がんや生活習慣病などの罹患や死亡率が低く、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすことが認められています。


有酸素運動(ウォーキング、サイクリング、水中歩行等)は脂肪を燃料とするので体重減少や、血中のコレステロール・体脂肪の減少により重篤な心血管リスクの予防にもつながります。

また、有酸素運動を行うことで、血圧や心肺機能の改善が見られたり、筋肉の血流が増えてブドウ糖が細胞内に取り込まれるため体内のインスリンの効き目がよくなるとの報告があり、血糖コントロール改善にも効果的とされています。

15~30分以上の運動が効果的とされていますが10分程度の歩行を1日数回行うだけでも健康への効果が期待できます。


膝が悪い方も、膝周りの筋肉を強化することで膝の安定性向上、動きを良くするなど様々なメリットがあります。

長時間の歩行が大変な方は、椅子に座った状態や、床に寝た状態でできる運動もあります。

ただし、普段から運動をしない方がいきなり運動を始めると心臓に負担がかかったり、ケガをしたりする可能性がありますのでやり過ぎないように気を付けましょう。


運動は無理のない量で毎日続けることが大切です。自分に合った運動を見つけて行いましょう。

(薬剤師 中原 康貴)

※記載された情報は発行日時点の情報です。
ご覧になった時点と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。