冷え性について

コラム No.195 2024年11月発行

冬になると「手足がキンキンに冷えて夜眠れない…」「寒くて仕事に集中できない…」とお悩みの方が特に多いのではないでしょうか。

さて、この「冷え“しょう”」という言葉には同じ読み方でも、2種類あることをご存知でしたか?病気ではなく、検査に異常はないが、手足の冷たさや体の冷えを感じている体質を「冷え性」。一方で、冷えを病気として捉え、体の機能や働きに何らかの問題があり治療が必要な症状を「冷え症」とされています。今回は、「冷え“性”」についてお話します。


冷え性とは、血流が悪くなり、血液が毛細血管に流れにくくなることで血管が収縮し、手足や体が冷える症状です。身体は人間にとって重要な臓器のある胴体や脳へ血液を優先的に送ろうとする為、心臓から一番遠い手足は後回しにされやすいのです。主な原因として、運動不足や食生活の乱れ、ストレス、喫煙などがあり、運動とバランスの良い食事は冷え性の改善に効果的です。


運動をすると、血流を改善し、筋肉が鍛えられ、同時にストレス発散にも繋がります。ウォーキングや筋トレなどが特に効果的ですが、外は雪で走れない、運動が苦手な方は、寝る前のストレッチや体幹を鍛えるヨガでも血流改善が期待できます。


食事は、栄養バランスが偏るとミネラルやビタミン不足になり、血の巡りが悪くなるので、バランスよく上手にとることが大切です。生姜やニンニク、ネギ、根菜類など体を温めるものを取り入れましょう。この季節は、野菜やお肉がたっぷり入った温かいお鍋を家族で囲むのも良いですね。

(事務 木村 翔之介)

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