原水爆禁止世界大会2024(広島)の参加報告会を開催しました。(パート2)

2024年9月24日

 9月2日、原水爆禁止世界大会(広島)に参加した3名の報告会を開催しました。今年はコロナ以降、5年ぶりに現地派遣と

なり、参加した職員から豊かな経験を得られたことが報告されました。参加した職員の報告を3回に分けて掲載します。


 8月3日から広島で開催された原水爆禁止世界大会に参加しました。

 現地で結団式を行ったあと被爆2世の方からお話を聞きました。原爆投下直後、被害にあった方々が両手を前に出して歩いてい

た話(体が熱いと反射的に手を心臓より上に上げるから)、実験に適した広さと地形が広島に原爆を落とした理由だった話、被爆

者に対する差別により今でも被爆したことを隠している人がいるお話しなどが印象に残りました。

 次の日の開会総会では、世界各国の代表者からお話を聞き、核の脅威は世界中にあることを知りました。総会のあとは、パレス

チナで起きている戦争に反対するスタンディング行動に参加し、罪のない子供たちが危険にさらされる戦争は早くなくなってほし

いという気持ちが強くなりました。

 3日目は岩国基地調査行動に参加しました。岩国基地は、在日アメリカ軍基地の中では3番目の広さです。基地からものすごい音

を立てて飛んでいく戦闘機を見て、とても怖くなりました。基地周辺の住民はこの音に日々悩まされており、家が揺れたり、学校

の授業を中断することもあるそうです。防音工事をしても住民の自己負担になるのに、米軍家族のために11億円もの税金をかけて

作った公園や野球場があったり、市民への暴行事件があるなど住民の方の負担がとても大きいと思いました。 午後からは、自由時

間があったので錦帯橋や岩国城を見学しました。岩国城からは、膨大な面積を占める岩国基地を見ることができました。

 その後参加した青年交流会のグループワークでは、原爆が危険なのは誰もが知っているが原爆で何が起きるのかを伝えていかな

ければならない、核と人類は共存できない、核兵器禁止条約の批准を求める運動が大事などの意見がありました。

 原爆資料館の見学で印象に残ったのは、原爆が投下され、自分が死んでしまうかもしれない状況でも、愛馬の苦痛を少しでも和

らげてあげようと馬具を取り、愛馬にもたれながら亡くなった馬車屋さんのイラストです。これを見て、無差別に人や動物が死ん

でしまう戦争・原爆は絶対にあってはならない、他人事で考えてはならないと改めて感じました。

 今回学んだ歴史、原爆の被害を絶対に忘れてはならないと思います。また原子力、核抑止力はどんな理由があっても絶対にあっ

てはいけないと現地に行って改めて感じました。日常に戻るとどうしても自分のことで精いっぱいで気に掛けることが難しいと思

います。ですが、これを機に参加できる勉強会や集会には出席し学び続け、またこの得た知識を友人や将来の子供たちにも伝えら

れる人間になりたいです。

 

菊水ひまわり薬局 薬剤師 (M.S)