ジェネリック医薬品について

コラム No.153 2017年11月発行

「今使っているお薬を、ジェネリック医薬品に変更しませんか」と言われたことはありませんか?

全国健康保険協会から手紙が来た、区役所の医療扶助担当者に言われた、という話を薬局窓口でも耳にします。


製薬会社で研究開発された新薬・先発医薬品の特許期間が終了すると、同じ成分の薬を他の会社でも作れるようになります。これをジェネリック医薬品(後発医薬品)といいます。ジェネリック医薬品は先発医薬品より価格が安く、国の医療費削減につながるということで、2002年頃から全国的に使用を促進する政策がとられるようになりました。健康保険の加入先や役所から「変えませんか」と言われるのはそのためです。ジェネリック医薬品はさまざまな製薬会社から製造、販売されています。会社によって製造過程や添加物が違うため、薬の外観や使用感などが異なりますが、先発医薬品と治療学的に同等であると厚生労働省で承認されています。

 

最近はテレビCMでも見かけるようになりましたが、以前からみなさんがお使いの薬の中にも、ジェネリック医薬品が含まれていることもあります。調剤薬局に処方せんをお持ちの際、処方された先発医薬品をジェネリック医薬品に変更できる場合があります。ただし医師の指示で変更不可の場合や、ジェネリック医薬品が発売されていないものは変更できません。あまり流通していない薬については、取り寄せが困難なことがあります。


薬によっては先発品と価格の差がほとんどないものもあり、その場合はジェネリック医薬品に変更してもお薬代は変わりません。
ひまわり薬局では、各種試験データがきちんととられているか、流通体制が整っているかといった情報をふまえて、より適切な医薬品を選んでいます。変更を希望される方は、まずはご相談いただくようお願いいたします。
これからも、みなさんに安心して薬をお使いいただけるよう努めて参ります。

(事務 清水  恵)


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