「お薬代のしくみ」〜1日に2回処方せんを出したとき〜

コラム No.158 2018年9月発行

みなさんは、例えば午前中に内科の処方せんを薬局に出し、午後、同じ病院の整形外科を受診してからふたたび処方せんを出したときに、お薬代の支払いで「お会計が変わるので少々お待ちください」と言われたことはありませんか?そこには、ふたつの処方せんの金額を単純に合算することができない理由があるのです。

 

薬局でいただくお薬代は、大まかに言うと、お薬そのものの料金(薬剤料)のほかに調剤基本料(基本料)、調剤料(調剤にかかる手数料)そして薬歴管理料(薬歴料)を合計して出しています。薬局では、処方せんを受け付けるたびに基本料と薬歴料を計算しますが、例のように内科と整形の処方せんを別々に受け付けた場合、それぞれ2回計算することになります。しかし、同じ病院から発行された処方せんについては、基本料・薬歴料の算定は原則として1日1回までとなっているため、お会計時に別々に受け付けた処方せんを一度に受け付けたものとして計算し直します。

 

この再計算処理は短時間で終わりますが、1回目に処方せんを出したときにお会計をしてしまうと、計算し直すのにもう少し時間がかかります。

あとで他の科や他の先生からお薬が出ることがあらかじめ分かっている場合は、お会計をする前に「あとでまた薬が出るから」とお伝えくだされば、

最後に少々お待ちいただくだけで一度にお会計を済ませることができます。

これからも、待ち時間を少しでも短くできるよう努めてまいります。

(事務 上田  静香)

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