備えあれば憂いなし

コラム No.164 2019年9月発行

北海道を襲った胆振東部地震から1年が経ちました。改めて地震により亡くなられた方々には心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災され未だ復興中の方々には心からお見舞い申し上げます。この地震で北海道全域にブラックアウトと呼ばれる大規模な停電が起きました。

今回の停電では医療機関が機能しない中、「お薬手帳」が大変役に立ち、多くの患者さんが「お薬手帳」を持参していたため無事にお薬をお渡しすることが出来ました。これは、東日本大震災の時に「お薬手帳」の重要性を認識し普及された成果が現れたのだと思います。

いざという時のために「お薬手帳」をいつも携帯しておきましょう。


地震発生時は停電等での混乱、余震が継続し、いつまた大地震が発生するかわからない不安もありましたが、私たちひまわり薬局では営業可能な店舗は営業し、地域の医療機関と連携しながら気になる患者さん宅への訪問や安否確認も行いました。

福祉用具貸与事業所のライフサポートひまわりでは、電気が復旧せず困っている利用者さん宅へ小型発電機を持参し電動エアーマットへの空気供給などの対応をしました。また、9月末には地震の被害が特に大きかった厚真町、安平町、むかわ町に職員を派遣し被災地の支援を行いました。


私たち北海道保健企画でもランタン、ラジオ、クーラーボックス、給水用ポリタンクなど災害用備品の状況を確認し、改めて危機管理体制の充実を図っています。
各ご家庭でも定期的な災害用グッズの見直しをして災害に備えましょう。

(室蘭ひまわり薬局 事務 宮津了太)

※記載された情報は発行日時点の情報です。
ご覧になった時点と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。