11月14日は世界糖尿病デーです

コラム No.165 2019年11月発行

糖尿病の患者数は世界に4億2500万人以上いると言われています。年々増加傾向にあり、有効な対策がなければ2045年までには7億人に達するとIDF(国際糖尿病連合)は予測しています。2017年度日本国内でも糖尿病の通院患者数が過去最多の328万人超を記録しました(※1)。

糖尿病は血管に影響する病気でもあり、心臓病や脳卒中、腎臓病などの合併症の増加が懸念されています。


こうした世界に広がる糖尿病の脅威に対応するため、2006年の国連総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を採択すると同時に、11月14日を世界糖尿病デーと制定しました。11月14日はインスリンを発見し、糖尿病に対する有効な治療方法の開発に繋げたバンディング博士の誕生日でもあります。世界糖尿病デーを中心に各地で繰り広げられる糖尿病啓発運動には、160ヶ国から10億人以上が参加し、ブルーライトアップや講演会などを通して、市民が糖尿病の予防や治療継続の重要性について考えるイベントとなっています。


糖尿病のうち、インスリンが出にくくなったり、効きにくくなったりして血糖値が高くなる2型糖尿病の多くは、栄養バランスのとれた健康的な食事や運動の習慣化によって予防することができます。

食事の内容を見直し、適度な運動を心がけ、健康的な生活をおくりましょう。糖尿病の予防や治療はひとりで抱え込まず、病院やかかりつけ薬局等で相談してみましょう。


※1「厚生労働省2017年患者調査の概況」

(事務 古田  俊太郎)

※記載された情報は発行日時点の情報です。
ご覧になった時点と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。