感染症に気を付けましょう

コラム No.171 2020年11月発行

寒さが深まる季節となりました。

従来のコロナウイルスが冬に流行したように、この冬にまた新型コロナウイルス感染の大きな流行が起こる可能性があり、インフルエンザウイルスの流行と重なることが懸念されています。


インフルエンザも新型コロナも発熱や咳といった症状があり、症状のみでインフルエンザか新型コロナかを見分けることは困難です。
そのためインフルエンザの感染であっても新型コロナの感染者としての対応が必要になり、感染の規模が大きくなれば十分な医療の提供が難しくなるかもしれません。
感染拡大を抑えるためにも私たち一人一人が予防を心がけることが大事になってきます。
換気の悪い密閉空間、人が密集する場所、密接した距離での会話を避け、ソーシャルディスタンスを維持するようにし、手洗い、うがい、マスクの着用といった感染予防策を徹底するようにしましょう。


またインフルエンザにはワクチンがあります。
ワクチンを接種しても発病を必ず防げるわけではありませんが、重症化予防に効果があります。
特に高齢者、その他重症化しやすい疾病を持つ患者さんではワクチン接種が推奨されています。
インフルエンザのワクチンは接種してから2週間程度で免疫がつきます。

インフルエンザは、日本では例年12月〜4月頃に流行し、1月末〜3月上旬に流行のピークを迎えます。
なるべく早めにワクチンを接種することが望ましいと考えられます。
感染症対策を心がけて冬も元気に過ごしましょう。

(薬剤師 石川 知樹)

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