緑茶の力

コラム No.180 2022年5月発行

緑茶には様々な栄養素が含まれています。

近年は西洋医学でも緑茶の健康増進効果が注目されています。緑茶の主成分の代表的なものに「カテキン」が挙げられます。

カテキンには抗酸化作用と抗菌作用があり、免疫力の向上が期待されます。

カテキンの他にも緑茶には「カフェイン」や「テアニン」が含まれています。

「カフェイン」は目を覚まさせるはたらきが有名ですが、そのほかにも、免疫力の向上、むくみ予防、脂肪燃焼、疲労回復など、多くのはたらきがあります。

また、「テアニン」にはリラックス効果や、集中力を高めてくれるはたらきがあります。


また緑茶のはたらきの中に『がん予防』や『認知症の予防』も報告されています。

日本人の死亡原因で一番多いのが「がん」ですが、カテキンの抗酸化作用により、がんの発生・成長・転移を抑制するはたらきが報告されています。

埼玉県立がんセンターが行った研究で緑茶を飲んでいない人と比べて、日常的に緑茶を飲んでいる人では、がんの発生率が低かったという報告もあります。

カテキンには『認知症の予防』のはたらきもあると言われており、カテキンは認知症が発症する原因であるとされるアミロイドβという物質の除去や脳神経幹細胞という学習、記憶力を扱う脳細胞の増殖も助けるはたらきがあるとされています。


ここまで緑茶の効能について述べてきましたが、このほかにも様々な栄養素が含まれ、老化や生活習慣病の予防に一役買っています。

飲みすぎには注意が必要ですが、食後などに緑茶を飲んでみるのはいかがでしょうか。 

(事務 大友 健豊)

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