オレンジの効果

コラム No.181 2022年7月発行

爽やかな香りに程よい酸味と甘みがあるオレンジは、1年を通して購入しやすい果物ですね。


オレンジはビタミンCや、食物繊維、カリウムなどの成分を含んでいます。


ビタミンCには抗酸化作用があり、老化や病気の元になる活性酸素を除去します。

また、免疫力を高めて感染症にかかりにくくする他、食べ物に含まれる鉄分の吸収をよくしたり、日焼けやシミ・そばかすの原因になるメラニン色素の増殖を抑える働きもあります。


食物繊維といえば便秘予防を思い浮かべる方は多いと思いますが、その他にも胃や小腸内で食物繊維の粘性が高まるため、食べ物の脂質や糖質の吸収を緩やかにすると言われています。


カリウムは体内の余分な塩分(ナトリウム)の排泄を促し、水分のバランスを調整する働きがあります。


また、オレンジにはフラボノイドというポリフェノールも多く含まれており、これにも抗酸化作用があります。

果実部分を包む薄い皮にも含まれるので、薄皮が苦手でなければ果実と一緒に食べることがオススメです。


グレープフルーツなどの一部の柑橘類は、飲んでいる薬によっては効き目に影響するため注意が必要ですが、店頭でよく見かけるネーブルオレンジ・バレンシアオレンジの果実は問題ないとされています。


果物は1日200g程度食べるのが良いと言われており、オレンジの場合は1個(小さいものだと2個)に相当します。

カリウムや糖分を摂り過ぎないように言われている人は食べ過ぎに注意が必要ですが、食べる量に気を付けながら暑い日にはオレンジを食べてさっぱりするのもよいのではないでしょうか。

(余市ひまわり薬局 川淵 朝奈)

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