医薬品の供給不足ってどういうこと?
近ごろ、「お薬が手に入りにくい」というニュースを耳にすることが増えています。
実際に日本では全国的に多くの医薬品が不足する状況が続いています。
2025年11月の厚生労働省の発表では、通常どおり出荷できている医薬品は全体の86%ほどにとどまり、約1割以上のお薬で何らかの影響が出ている状況です。その背景にはいくつかの理由が重なっています。
まずは製造と品質管理の問題です。一部の医薬品メーカーで品質に関する不備が見つかり、製造停止や出荷制限が行われました。
その結果、他のメーカーのお薬に需要が集中し、全国的な品薄につながっています。
次に、原材料の調達が難しくなっていることが挙げられます。多くのお薬は原材料や包装資材を海外から輸入していますが、昨今の世界情勢の不安定化や物流の混乱、原材料価格の高騰で、安定した調達が難しくなっています。
さらに、薬価(国が定める薬の価格)の引き下げが続いたことで、採算が取れず製造を中止する企業が増えていることも供給不安を長引かせる一因です。製造できるメーカーが限られることで、ひとたびトラブルが起きると一気に供給が不安定となります。
こうした状況の中でも私たちの薬局ではできる限り普段と変わらない治療が続けられるよう、医師と連携しながら代わりになるお薬のご提案や用法・用量の調整を行っています。もし普段と違うお薬になる場合でも、安心してお使いいただけるよう分かりやすくご説明いたします。
また必要な方に確実にお薬をお渡しするため、一時的に処方日数を分けてお渡しする場合がございます。
ご不便をおかけすることもございますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
お薬の供給問題はすぐに解決できる問題ではありませんが、私たちはこれからも患者さんに寄り添い、安全にお薬をお届けできるよう努めてまいります。ご不安な点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
(東区ひまわり薬局 事務長 石井 智幸)
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