セルフメディケーションとは?

特集 No.161 2019年3月発行

セルフメディケーションという言葉を耳にしたことがあると思います。
世界保健機関(WHO)の定義では、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています。
簡単に言うと、普段から生活習慣に気を付け、病気・けがの予防や健康維持を心がけること。

そして風邪のひき始めに風邪薬を飲む、小さな傷に絆創膏を貼るなど、軽い手当てを自分で判断して行うことです。


皆さんもセルフメディケーションに目を向け、健康管理に取り組んでみてはいかがでしょうか?

セルフメディケーションの利点は?

  • 自分の健康管理の意識、習慣が身につく
  • 医療や薬の知識が身につく
  • 軽い治療を自分で行うことで、医療機関に受診する手間と時間が省かれる
  • 通院が減ることで、国民医療費の増加を防ぐ


セルフメディケーションの特に良いところは、自分の健康に主体的に向き合うようになることです。

正しく実践することで病気の予防や体調の改善に繋がります。

セルフメディケーションを実践してみよう

①日頃から健康管理・生活習慣に気を付ける

不規則な生活は体力や抵抗力の低下の原因となり、病気やけがに繋がります。普段からバランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ、身体が本来持つ自然治癒力を高めましょう。
自分の身体の状態を知っておくことも大切です。定期的に健康診断を受け、気になる結果が出た際は、医師や薬剤師などに相談しましょう。
普段から家庭でも体重や血圧などを測定し、その変化を記録することで、自分の健康状態の把握に役立ち、健康管理の意識が高まります。


②市販薬を上手に使う

  • 医療用医薬品は医師の診察の上発行される処方箋が必要ですが、市販薬(一般用医薬品)は薬局やドラッグストアなどでその場で購入出来ます(要指導医薬品・第1類医薬品は薬剤師による説明を受ける必要があります)。初期の風邪など軽い症状であれば、市販薬の使用と十分な休息をとることで、体調の改善が期待できます。市販薬を購入する際は、薬剤師や登録販売者のアドバイスを受け、体調に合ったものを選びましょう。お薬手帳を持参することで、普段処方されている薬との飲み合わせも確認することが出来ます。使用した市販薬についても、お薬手帳に記録して医師や薬剤師に見せることで今後の治療に役立てることが出来ます。

セルフメディケーションで注意することは?

  • 間違った治療や薬の使用により、体調が悪化する場合がある
  • 病院への受診を控えることで、重大な病気などの発見が遅れる場合がある
  • まれに市販薬でも副作用が発生することがあるが、体調不良の原因が副作用と判断できない


セルフメディケーション実践のためには、病気や薬についての正しい知識を身につけることが必要です。情報は書籍やインターネットなどから得ることもできますが、必ずしも正しくなかったり、人によっては合わなかったりすることもあります。


また、体調が悪くなったときに病院に行くか行かないか、薬が必要かどうかなどの判断に困ることもあるでしょう。わからないことがある場合や、自分で判断することが難しい場合は医療機関に相談し適切なアドバイスを受けることが大切です。


まずはかかりつけの薬局・薬剤師に相談してみるのも良いでしょう。

(薬剤師 成田健介)

セルフメディケーションのために、医薬品以外で用意するものはありますか?

医薬品以外にも、応急手当てを行うための救急用品を用意すると便利です。

医薬品と一緒に救急箱に保管することで、もしものけがにも対処することが出来ます。救急箱の中身はときどき点検し、古くなったものは入れ替えましょう。


  • ガーゼ、サージカルテープ、脱脂綿、絆創膏、包帯、三角巾、綿棒、はさみ、ピンセット、体温計、血圧計、体重計など

(薬剤師 成田健介)