風邪やインフルエンザを予防する

特集 No.166 2020年1月発行

風邪やインフルエンザが流行する季節です。これらは咳やくしゃみなどからうつるといわれていますが、手を介してうつることも多いといわれています。病気を引き起こすウイルスや菌が、電車のつり革、階段の手すり、エレベーターのボタン、ドアノブなど人の手が触れやすい場所についていることがあり、そこに触れることで自分の手にもウイルスや菌がついてしまいます。
そこで感染予防のためにも手洗いが大切です。手を洗うといっても、水でサッと流すだけでは細菌やウイルスは落とせません。


石けんを使って、しっかりと時間をかけて丁寧に洗いましょう。指先、爪と皮膚の間、親指の付け根、指の間、手のひらのしわ、手首は洗い残しやすい部分になります。特に丁寧に洗いましょう。
ただし、熱いお湯でゴシゴシと洗うと皮膚の油分が失われて、手荒れの原因となります。また、手の洗い過ぎも手荒れの原因となります。手が荒れてしまうとばい菌はかえって増えやすくなってしまいますので注意しましょう。調理の前後、食事の前、トイレの後、帰宅した後には手を洗うようにしましょう。

正しい手の洗い方

手洗いの前に

  • 爪は短くしておきましょう
  • 時計や指輪は外しておきましょう

石けんで洗い終わったら、十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭きとって乾かします。(厚生労働省 手洗いポスターを参考に作成)

  • 1:流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。
  • 2:手の甲をのばすようにこすります。
  • 3:指先・爪の間を念入りにこすります。
  • 4:指の間を洗います。
  • 5:親指と手のひらをねじり洗いします。
  • 6:手首も忘れずに洗います。

正しいうがいの仕方

風邪の予防には、手洗いの他にうがいも大切です。のどの粘膜が乾燥すると、粘膜表面が傷つき、防御機能が弱まり、ウイルスなどが侵入しやすくなります。特に空気が乾燥する時期には外から帰ってきた時など、こまめにうがいしておくと良いでしょう。


  • 1:水を口に含む。
  • 2:少し強めに「ブクブク」と口の中をゆすいで吐き出す。
  • 3:水を口に含んで上を向き、のどの奥で「ガラガラ」と15秒うがいをして吐き出す。
  • 4:③を数回繰り返す。

(薬剤師 石川 知樹)

風邪やインフルエンザはマスクで予防できますか?

うがいだけでは咳やくしゃみで飛んだウイルスを吸い込むことによる飛沫感染を防ぐには十分ではありませんので、大勢の人が出入りする場所に行く必要がある場合はマスクを着用すると良いでしょう。ただし、マスクをすることでウイルスを吸い込む危険を減らすことはできますが、マスクと顔の隙間からウイルスの侵入を完全に防ぐ事はできません。しかし、マスクは咳やくしゃみが出ている人がつけると飛沫の発生を大きく減らせますので、周りの人にうつさないためにはマスクをすることが大事です。

うがいをするときはうがい薬を使った方がよいですか?

風邪を予防するためのうがいは、水道水でのうがいで十分効果があります。よく使われているイソジンなどのヨード系のうがい液で頻繁にうがいをすると、のどの粘膜の正常な細胞を傷つけることもあるので、予防ではなく、のどがイガイガするなど、のどの調子が悪いときに使うのが良いでしょう。

(薬剤師 石川 知樹)