第6回日本在宅薬学会学術大会に参加しました!

トピックス 2013年8月18日 トピックス

2013年7月14日から15日にかけて大阪で開催された日本在宅薬学会の学術大会に参加してきました。
在宅療養への取り組みは進化・変化しています。わたしたちも進化に乗り遅れないよう、常にアンテナを張る必要があります。ひまわり薬局では在宅療養の重要性を再認識し、在宅委員会を発足しました。
今回の学会に参加して学んだことを紹介します。
 
 本学会は基調講演とシンポジウムを中心の構成となっています。

基調講演:「薬剤師職能の確立に向けて、今こそ脇を固める」
薬剤師臨床行為(フィジカルアセスメント:PA)の適法性が、厚労省の医政通知で業務拡大の根拠となっていた。しかし、平成25年1月11日の最高裁判決で一転して緊張(OTC薬ネット販売規制「省令」無効)ということで「省令」より劣る「通知:行政指導」の適法性について「脇を固める」必要性が急浮上した。薬剤師の「絶対に遵守すべきPA2つ」で明白な違法は回避となる。薬剤師はPAにおいて個人情報保護法を遵守することとPAの前に薬学的管理という「目的」を持つことが必須となる。

シンポジウムの要点
① 在宅医療での薬剤師に望むこと・・幅広い知識やコミュニケーション能力、医師的な診断とは違う薬学的診断が必要。
② がん外来薬物治療の現場において・・薬剤の処方計画の順守、副作用の有無の確認と対策。
有害事象の多くは在宅で発生しており、PAから有害事象の早期発見に努め、処方支援や受診勧奨を行うことを期待。
③ 薬薬連携を医師にも必要と感じてもらう、薬局間連携(外来⇒在宅)の必要性
④ 高齢社会に必要とされる薬剤師の養成・・e-ラーニングと地域で実習できる取り組みが必要

以上の学びをひまわり薬局全体で集団として共有化し、地域のみなさまに医療の質の向上という形で還元できるよう頑張りたいと思います。
(西区ひまわり薬局薬剤師主任A・S)