原水爆禁止2013年世界大会に参加してきました!

イベント 2013年8月26日 トピックス

 
8月7日~8月9日までの3日間に渡って開催された原水爆禁止2013年世界大会に参加しました。この大会は核兵器のない平和で公正な世界を目指す国連や政府、NGO、草の根運動の協力と結集の場として、1955年から被爆地である広島市と長崎市で毎年交互に開催されています。今年は長崎市での開催でした。

 8月7日の開会総会で田上富久長崎市長は、核兵器の非人道性について、多くの人にとって当たり前のことと思われながらも核兵器がゼロになっていない現状を指摘しました。その上で田上市長は核兵器の非人道性が誰もが関われるテーマになるためにも、長崎市から核兵器ゼロと平和を発信する世界大会の重要性を主張していました。
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は「多大な軍事予算を必要とする核兵器からの脱却は脱貧困や教育の改善にもつながる」と世界大会の開催にメッセージを送り、草の根運動の広がりに大きな可能性と期待を寄せていました。

8月8日はアカデミー賞受賞監督のオリバー・ストーンさんと歴史学者のピーター・カズニックさんが共同で制作した『もうひとつのアメリカ史』というドキュメンタリー映画を見ました。
オリバー・ストーンさんはベトナム戦争の際には志願兵として従軍するほど、もともとは保守的な考えを持っていた方です。しかし、ブッシュ政権以降はアフガニスタンやイラクなどで戦争を続けるアメリカの政治に疑問を抱くようになり5年という長い時間をかけてこの映画を制作しました。オリバー・ストーンさんは分科会の中の講演で、戦争を終わらせるために原爆は必要だったと教えるアメリカの歴史教育は間違いであると非難し、「正しく歴史を学ぶことこそが将来の平和に繋がる」と話していました。
私は分科会に参加して、「アメリカの核の傘に依存しながら、原発輸出を推進する今の日本でも歴史教育の見直しは必要なのでは!?」と感じました。

私が参加していた北海道の代表団は、20代の私を含め6割近くが10代~30代の若いメンバーでした。今、日本では若い人の政治・ニュース離れが問題になっています。核兵器ゼロの平和で公平な未来を実現するためには、若い世代が積極的に平和について学び、学んだこと発信していくことが重要です。
今回、私は多くの方の募金や寄付に支えられながら世界大会に参加させて頂くことができました。日中の気温36℃という猛暑の中、汗をかきながら多くのことを学ぶことができました。多大なご協力に深く感謝しています。長崎で学んだことを北海道から発信し、平和な世界を実現させるための一助を担うことで恩返しをさせて頂きます。
(西区ひまわり薬局 2年目職員 T・Y)