2021年度 薬学生のつどいを開催しました

奨学生活動 2021年11月2日 トピックス

 北海道・東北6県の民医連薬学生を対象とした「薬学生のつどい」を9月18日(土)に開催し、薬学生・薬剤師・事務局合わせて44名が参加しました。この薬学生のつどいは、年1回北海道・東北6県の薬学生と職員が一同に集まり、学習・交流によって絆を深めるというイベントです。これまで集合して開催してきましたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で延期、今年も集合を断念し初めてzoomによるオンライン開催を行いました。


◆学習企画 薬害について

”薬害は人がおこす”薬害は安全性・有効性に関する情報が隠されたり、曲げられたりすることで医薬品による被害が広がります。講師から「患者さんの視点で物事を見ることは医療従事者にとって重要なこと」と話され頷く参加者たち。HPVワクチン薬害訴訟原告の方の話も聞きました。「周りの人に支えてもらいましたが、叶えたかった夢を何度も諦めざるを得ず、夢に向かって頑張ることをことを諦めてしまった」と話されていました。「自分に寄り添って治療してくれる医師に出会うまでに時間がかかってしまいましたが、支えてくれる人や仲間のためにこれからも頑張っていきたい」という言葉は、同世代の薬学生の心に響いたようです。


◆昼食

昼食は、現地開催であれば北海道開催だったことを記念して、北海道の美味しい食材を参加者にお届けし、少しでも北海道を感じていただく企画をしました。かにやうに、いくらなどの海鮮をはじめ、ラーメンやスープカレーなどを味わいました。学生による初々しい食レポも盛り上がりました。


◆交流会

交流会では、zoomならではの企画として”チーム対抗5つの質問で当ててやるぜゲーム”を行いました。

ルールは簡単、チーム代表者が司会からのお題に合わせた答えを考え、相手チームがそれを5つ質問することで当てる、というゲームです。5つの質問で絞り込もうとするのですが、なかなかうまく行かず、予想しない答えが出た時には学生から「あ~~~~~~!」という声が。他にも絵しりとりなどオンラインで盛り上がる交流ゲームを行いました。


◆グループディスカッション

グループディスカッションでは、「SNSをはじめとした情報化社会に求められる薬剤師としての情報リテラシー」というテーマで6名ずつのグループに分かれて討議しました。コロナ禍で多くの情報が溢れる中、情報を整理し誤った情報を第3者に伝えないことなど話し合いました。ほぼ初対面の学生が多かったのですが、先に交流企画を行ったこともありすぐに打ち解け、積極的な意見交換ができました。「自分の考えにはなかった意見を聞くことができて、とても有意義でした」「薬剤師として正しい知識・情報や誤った情報を見極める目を養っていきたい」との感想が出され、将来薬剤師になってからの目標が少し明らかになったようです。


最後に、コロナ禍でできないことが多いですが、zoom開催だからこそ30名以上の学生が参加でき、遠く離れた東北の薬学生とも交流することができました。来年以降も対面で開催できるかどうかは分からない状況ですが、どのような形であってもより良いつどいになるよう企画していきます。



(本部事務局 HS)