2023年薬害根絶デーin札幌集会が開催されました

イベント 2023年11月16日 トピックス

 8月24日の「薬害根絶の日」に合わせて、札幌では8月26日(土)に街頭宣伝と交流集会が行われました。札幌駅南口で行われた街頭宣伝には、被害者と支援者合わせて10名ほどが参加し、35℃を超える猛暑日でしたが宣伝用マスク、リーフレット、薬害根絶のうちわなどが入った袋を配りながら、熱心に市民に訴えました。

 街頭宣伝後には、今年24回目となる交流集会が行われました。今回は、薬害オンブズパースン会議メンバーで江戸川大学教授の隈本邦彦先生による講演「HPVワクチン最新情報」がオンラインで行われました。隈本先生は、元NHK報道局の記者で、現在は薬害オンブズパースン会議メンバーとして、またHPVワクチン東京訴訟支援ネットワークの代表として活動しておられます。

 講演では、HPVワクチンが現在53万人余に接種され副反応被害が急拡大していること、厚労省の副反応検討部会では「安全性に特段の懸念が認められない」とされているが、接種後の症状に苦しんで協力医療機関を受診する人が再開前の10倍以上になっているなど安全性に大きな問題があること、HPVワクチンの有効性について発表された新潟大学のプレスリリースは、ワクチン接種者全体で有効性に有意差は認められていないにもかかわらず有効であるように発表され不適切であること、ワクチン接種後の様々な症状はワクチンのせいではないとされたいわゆる「名古屋スタディ」について、統計学の権威により結論が間違っていると明確に否定され、安全性の証明にはならないものであること、むしろ重篤な副反応被害の実態が自由記載欄に如実に表れていること等々について、とてもわかりやすく説明されました。隈本先生は講演のしめくくりに、薬害が人が起こすものであるなら、きっと人の力で止められるはず、力を合わせて頑張っていきましょうと訴えられました。

 講演後は、被害者や支援者からのリレートークで交流しました。HPVワクチン訴訟の道内の原告の方からは、体調のコントロールが難しく様々な辛い症状はあるが、この現状を広く訴えさらなる被害者が出ることを防ぎたいと訴えられました。新たに参加した新型コロナワクチン後遺症患者の会からは、様々な辛い症状を診てもらえる医療機関がない医療難民状態の方が多いことが訴えられました。

 集会には市議会議員や教員、薬局勤務者、一般市民の方などオンラインと会場で約50名が参加しました。薬害根絶デーの活動は有志によるカンパでまかなわれています。今年もたくさんの支援をいただきありがとうございました。引き続き多くの方からの支援が必要です。薬害がなくなる日を目指して引き続き活動に取り組みます。


本部(M.N)