２０２１年度　第３回　新入職員決意表明

2022年3月14日

　私は数年間の国試浪人を経てようやく薬剤師になることができました。実際に数か月薬剤師として働いてみて感じたことは、大学や予備校で学んだことと実際の現場では違いがあるということです。患者さんは１つの疾患だけでなく複数の病と闘っている方が多いので、治療方針や薬そのものの知識はあってもそれが必ずしも患者さん個人の体調やライフスタイルに合っていなかったり、ガイドラインの方針が正解ではないと思いました。また患者さんとのコミュニケーションに関してなかなか座学では学ぶ機会が少なかったので毎日患者さんとの関わり方について学ぶことが多いです。

　そして働いて目の当たりにしたのは、経済的な問題など様々な理由で充分な治療を受けることが難しい患者さんがたくさんいる、という現実があることでした。そういった患者さんに薬剤師という立場で自分は何を提供することができるのか、日々考えつつ患者さんの悩みについて寄り添える薬剤師になりたいと思います。